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■ F1第8戦イギリスグランプリ(予選)
2006年06月10日(土)
今日はF1第8戦イギリスグランプリの予選です。今シーズンは「ノックダウン方式」という新しい予選ルールが採用されていますが、ここまで何かしら波乱がありましたよね。今回もまた、波乱含みの予選でした。
まず第1ピリオドのセッション序盤に、トヨタのヤルノ・トゥルーリのマシンから白煙が吹き上がり、彼はアタックを断念しノータイムに終わり、明日の決勝では最後尾スタートとなってしまいました。また、自身とチームにとってのホームグランプリであるホンダのジェンソン・バトンは、1回タイムアタックをおこなったところで抜き打ちの車検に引っかかってしまい、その後タイムアタックをすることができなかったためにタイムの更新ができず、スーパーアグリの2台以外のマシンに上を行かれ、早々と姿を消してしまいました。 さらにウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバーも17番手で脱落という異常な結果となり、このトップチームの面々に変わり、あまり第2ピリオドに進むことのないミッドランドのティアゴ・モンテイロ、トロロッソの2台が1次予選を通過しました。特にミッドランドのモンテイロにとっては、今回が初の第2ピリオド進出となりました。
第2ピリオドでは、トップチームが次々と1分20秒台に入れる中、やはり下位チームのミッドランド、トロロッソの2チームは21秒台を切れませんでした。またレッドブルもタイムが伸びず、ボーダーラインにいたデビッド・クルサードはセッション終了間際に、トヨタのラルフ・シューマッハに僅差で交わされ、最終ピリオドに進むことができませんでした。逆にBMWザウバーの2台が今回は好調で、2台揃って最終ピリオドに進出します。 第2ピリオドではクルサードを筆頭にウィリアムズのニコ・ロズベルグ、そしてトロロッソの2台、レッドブルの2台、ミッドランドのモンテイロが脱落しました。
最終ピリオドでは、ルノーのフェルナンド・アロンソとフェラーリのミハエル・シューマッハによる新旧王者対決がここでも見られましたが、アロンソの方に軍配が挙がりました。さらにその2台にマクラーレンのキミ・ライコネンが割って入り、アロンソがポールポジション、2番手にライコネン、3番手にシューマッハという順番になりました。以下フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン・カルロ・フィジケラ(ルノー)、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン)、最後にニック・ハイドフェルドとジャック・ビルヌーヴのBMW2台という順番です。
今回も前戦モナコに続いてアロンソとライコネンのホープ対決が見られそうですが、今回はライコネンには最後まで走りきってもらいたいものですね。何と言ってもイギリスはチームの本拠地ですし、マクラーレンには相性のいいサーキットですからね。 タイトル争いで追い上げたいシューマッハにとっては、アロンソの前に出られなかっただけでなく、間にライコネンを挟んでしまい、今回も厳しい展開となりそうです。幸いシューマッハはグリップの良い奇数列からのスタートですから、スタートでライコネンを交わせれば、何とかアロンソに食らいついていき、ピットストップでの逆転も可能だと思うのですが、このシルバーストーンサーキットは1コーナーまでそれほど距離がありませんからねえ。
それはそうと、ホンダはいったい何をやっているんでしょうかねえ。先程も書きましたが、第1ピリオドでバトンが1回タイムアタックをしてピットに戻ってきたところで抜き打ち検査に引っかかってしまったのですが、いくら検査に引っかかったからといっても、その後再びコースに出る時間はあったのですが、チームがもたもたしていたせいでコースに出られなかったんですよね。今回もバトンはチームの不備に足を引っ張られる形になってしまいました。自分のチームの本拠地であり、さらにバトンの母国でもあるここイギリスで19番手スタートという最悪の結果となってしまいました。
きっと地元リーフィールドのホンダのファクトリーから、多くの応援団が駆けつけていたでしょうに……。バトンの地元での初優勝を期待していたファンもガッカリだったことでしょうね。参戦1年目のスーパーアグリじゃないんだから、いい加減ホンダには、こういうしょーもないことでドライバーの努力を台無しにしてしまうことだけはしないで欲しいものですね。
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