Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 2008年のF1エントリーがついに確定!
2006年04月28日(金)

 F1は新しいコンコルド協定が発効する2008年から、12チーム24台が参戦できることになっているのですが、現在参戦している11チームはすでに確定しており、残る1つのチーム枠を巡って、新たに11チームがエントリーを申請していました。その中からどのチームが残された唯一のチーム枠をものにして、2008年からの新規参入を実現できるか注目されていました。

 新たに2008年からのF1エントリーを申請していたのは、2003年までBAR・ホンダを指揮していたデイビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」、マクラーレンのBチームとして元F1ドライバーのジャン・アレジが表看板となり、日本のディレクシブがバックアップする新プロジェクト「ディレクシブ」、昨年末にミナルディをレッドブルに売却したが、ミナルディの名を復活させるためにエントリーを申請したポール・ストッダート率いる「新生ミナルディ」、佐藤琢磨がイギリスF3時代に所属していたイギリスF3の名門チーム「カーリン・モータースポーツ」などを含めた11チーム。

 そしてFIAは今週、2008年のF1エントリーについて、最終的に参戦を認める12チームをついに決定しました。見事残る1つのチーム枠を射止めて2008年からのF1への新規参入を決めたのは、デイビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」でした。
 デイビッド・リチャーズは「当社の全員にとって最高のニュースだ。我々はWRC、BTCC、ル・マンGT1を制してきた。そしてF1にもプロドライブチームとして参戦したいという希望をかねてから表してきた。2008年に新レギュレーションが導入されることで、プロドライブはそれほど費用をかけずに競争力を身につけることができるだろう。エントリーは始まりにすぎない。あと2年足らずのうちに、チームを作り上げて、2008年開幕戦のグリッドにコンペティティブなマシン2台を並べなければならない。これから膨大な作業が待ち受けている。専門知識にも経験にも長けたチームを相手にしなければならないのを知っているからね。だが、プロドライブには20年以上にわたるモータースポーツの経験がある。我々は全員、このチャレンジを楽しみにしている。」と語り、自信を覗かせました。

 プロドライブがF1に参戦するのはもちろんこれが初めて。しかしリチャーズは1998年にはベネトンF1チームの代表を務め、2002〜2004年にはBARの指揮をとり、2004年にはチームをマニュファクチャラー2位に導いており、f1における経験は十分に持っています。
 プロドライブはすでにイギリスにおける新たなファクトリー建設計画を発表しており、この建設には地元の反対もあるようですが、建設許可が下りれば、作業は今年末にも開始されるそうです。当面の間は、現在所有している施設でF1プログラムを進めていく模様です。

 決定し発表された2008年のエントリーリストは以下の通り。

 ○ザウバー・BMW
 ○ホンダ
 ○ミッドランド(エンジン未定)
 ○プロドライブ(エンジン未定)
 ○レッドブル(エンジン未定)
 ○ルノー
 ○フェラーリ
 ○スーパーアグリ・ホンダ
 ○トロロッソ(エンジン未定)
 ○トヨタ
 ○マクラーレン・メルセデス
 ○ウイリアムズ(エンジン未定)

 5チームがエンジン未定となっていますが、スーパーアグリに関してはすでに2008年のホンダからのエンジン供給が決定しているようで、チーム名は「スーパーアグリ・ホンダ」となっていました。またウィリアムズは「レクサス」名義でトヨタエンジンを搭載するのではと噂されていますが、発表されたエントリーリストではまだ未定のままでした。

 2008年からは12チーム24台が出揃うと言うことで、1995年第17戦オーストラリアグランプリ以来の24台によるレースが実現することになります。さらにエキサイティングしそうですね。その頃にはスーパーアグリも何度か入賞圏内でフィニッシュできるだけの状況になっていて欲しいものですが、新規参入のプロドライブは経験も豊富ですから、プロドライブに食われてしまいそうで不安です。



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