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■ 2007年は富士で日本グランプリ開催!
2006年03月25日(土)
2007年のF1日本グランプリが、かねてから噂されていた静岡県駿東郡小山町にあるサーキット「富士スピードウェイ」で開催されることが正式に決定しました!開催されれば、富士スピードウェイでのF1グランプリ開催は31年振り3回目ということになります。
富士スピードウェイといえば1976年に「F1世界選手権・イン・ジャパン」として日本で初めてF1が開催された地ですね。翌77年にもF1日本グランプリとして開催されたのですが、ジル・ビルヌーヴのマシンがクラッシュして宙を舞い、立ち入り禁止区域にいた観客に激突し、観客2名が死亡する事故が起きたために、その年を最後に1987年の鈴鹿での開催まで、日本でのF1開催が中止されました。
2000年にトヨタがサーキットを買収し、2003年9月から営業を停止して改修工事を開始、2005年4月10日にリニューアルオープンしました。新コースのデザインはセパンサーキット(マレーシア)や上海インターナショナルサーキット(中国)などを手がけたヘルマン・ティルケ。旧コースの特徴の一つであった1.5kmの直線は残されつつ、コースが現代的に改良され、ランオフエリアはほとんどが舗装され、安全性が向上し、F1開催に必要な資格であるグレード1を取得しました。 これらの経緯から、富士スピードウェイでのF1開催が数年前から噂されていたのですが、F1グランプリの開催契約が今シーズンいっぱいで切れる現日本グランプリ開催地、鈴鹿サーキット(三重)に代わって、来年の日本グランプリが富士スピードウェイに引き継がれることになりました。
これを受け、鈴鹿サーキットを所有するホンダは、イタリア(モンツァとイモラ)やドイツ(ホッケンハイムやニュルブルク)のように日本での同一国2戦開催に向けて調整を始めているようです。これまで「日本グランプリ」のグランプリ名を冠してきた鈴鹿ですが、来年は富士が日本グランプリとなるため、鈴鹿でも開催されることが決まれば、別のグランプリ名をつける必要があります。日本では過去に94年、95年に岡山県のTI英田サーキットと鈴鹿サーキットで同一国2戦開催がありましたが、その時には英田が「パシフィックグランプリ」と称されました。
これまで日本グランプリとしての地位を守ってきた鈴鹿サーキットは、世界唯一の立体交差サーキットで、1987年から今年10月に行われる日本グランプリで20回目を数える伝統的なサーキットであり、F1ドライバーからも好評なサーキットの一つで、ストレートとテクニカルのバランスが高く評価されている、日本で一番著名なサーキットと言えます。 しかし、開設から40年以上経過し、最近開設されたサーキットに比べてコース幅やランオフエリアが狭く、2002年以降毎年死亡事故が発生しており、施設の老巧化と伴に問題点となっているのも事実です。それを考えると、新しく生まれ変わった富士スピードウェイに「日本グランプリ」の座を奪われてしまったのは仕方がないことだと思いますが、できれば鈴鹿での開催も継続して2戦開催を実現させてもらいたいものです。
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