Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1第2戦マレーシアグランプリ(予選)
2006年03月18日(土)

 F1開幕2戦は連戦、今週末は第2戦マレーシアグランプリです。

 えー、実は前回の開幕戦バーレーングランプリの予選は、スカパーが視聴できないというトラブルに見舞われてしまい、なおかつ静岡の地上波では予選を放送してくれないので、予選セッションを観ることができませんでした。で、今回初めて“ノックダウン方式”という新しいルールでの予選セッションを観ることができたのですが、観る前までは面白そうな方式だなと思っていましたが、実際に観てみると何だか退屈でした。

 まず最初の15分間(第1ピリオド)で17番手から22番手までの下位6台が足切りされ、その6台のグリッドが確定。次の15分間(第2ピリオド)では残った11台で再びセッションが行われ、11番手から16番手までの下位6台が足切りされてその6台のグリッドが確定。そして最後の20分間(最終ピリオド)は残った10台でセッションが行われ、最終的なグリッドが確定するというのが、今年から採用されたノックダウン方式です。

 まず何が一番退屈かと言えば、応援しているスーパーアグリの2台が最初の15分間で早々に足切りされてしまうので、その後の第2ピリオド、最終ピリオドではスーパーアグリを含む脱落してしまったチームの走りをまったく観られないということですね。今回の第1ピリオドでは、下位チームのトロロッソ・コスワース、ミッドランド・トヨタ、そしてスーパーアグリの順できれいに6台が順当に(?)脱落しているのが面白かったですが。
 その後の第2ピリオドでは、開幕3戦で優勝すると意気込んでいたトヨタのトゥルーリ、そして同じく今年初優勝を狙っているホンダのバリチェロ、さらにはフェラーリのマッサまで脱落してしまい、最終ピリオドでの混沌とした上位グリッド争いが観られなくて残念でした。バリチェロやマッサが最終ピリオドまで残っていたら、さらにグリッド争いは面白くなっていたと思うんですけどねえ。特にホンダは開幕前のテストでは好調でしたから。

 そして、このノックダウン方式の予選は昨年までの予選と異なり、1ラップアタックではなく複数ラップ周回してもそのタイムが反映されるのですが、実質15分15分20分と細分化されていますからねえ。途中でタイヤ交換のためにピットインすることを考えると、1回のセッションで周回できるラップ数は限られてしまいますね。2003年までの1時間で12ラップまで自由にアタックできる予選方式のように、セッションの最初のうちは出るのを待って、コースがきれいになってからアタックを開始するなんて悠長な事を言っていると、アタックを開始した直後に黄旗や赤旗で水を差されたり、クリアラップを獲れなくてタイムロスしてしまったりして、そのうちセッション終了時間が来てしまったりなんかして、結構リスキーなんですよね。これじゃ昨年までの1ラップアタックと大して変わらないような気がしますな。まあ、最終ピリオドまで残れば、チャンスは3回あるにはあるんですけどね。

 そうそう、今回の予選セッションを観て初めて知ったのですが、最終ピリオドは2003年以前のようにセッション終了時間を過ぎてしまっても、その時点で周回しているマシンのタイムは反映されるようですが、第1、第2ピリオドの場合は、例えコース上で周回していたとしても、セッション終了時間できっちりと締められてしまうんですねえ。そうなると、最後の最後で勝負をかけようと思ったら、1ラップ分プラス数秒のマージンを残してアタックしないと、フィニッシュラインにたどり着く前にセッションが終わってしまって、そのタイムは反映されなくなってしまうと言うわけですな。

 セッションの終わりまで良いタイムを出せないドライバーは、そのラストアタックは相当焦るでしょうねえ。何せ自分のラップタイム以前に、セッション終了時間という時間に追われているわけですから。

 ……え?結局予選の結果はどうだったんだって?……えーと、ポールポジションがフィジケラ、その後バトン、ロズベルグ、ミハシュー、ウェバー、モントーヤ、ライコネン、アロンソという順番のようです。(おい)



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