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■ スーパーアグリ、佐藤琢磨が再びドライブ
2006年02月24日(金)
【2006 Voice Rally Result】(Update:March3) Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -8days
スーパーアグリ・フォーミュラ1は現地時間の23日、バルセロナでの3日間にわたるテストを終了しました。最終日は佐藤琢磨が58周を走りこんだそうです。曇りながらもドライコンディションのこの日、琢磨は58周を走行し、1分19秒774のベストタイムをマークし、バルセロナでのテストを締めくくりました。チームは来週シルバーストンでテストを再開する予定です。
チームは今回のテストで多くの目的を達成することができたといえるでしょう。テスト前には誰も想像できなかったほどの成果を上げることができたと思います。特にエンジンにはトラブルがなく、デビュー戦では信頼性を持って戦えそうです。 チーム側も「多くのシステム関係の問題も解決できた。3日目午前中には、マシンが信頼性を発揮してくれたので、パフォーマンス評価のための作業を行うことができた。バーレーン用のブリヂストンタイヤの評価も行い、満足いくチョイスができたと思う」と今回のテストを評価していました。
今回1分19秒台に入れてきた琢磨ですが、昨年のスペイングランプリのレース最速タイムはジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)がマークした1分15秒641で、約4秒差ということになります。13位完走したジョーダン・トヨタのナレイン・カーティケヤンが1分19秒734ですから、完成して3日目のSA05で早くも琢磨はほぼ同レベルまで到達してしまったことになります。 ちなみにこの日はホンダのジェンソン・バトンがV8−2.4リッターエンジンで1分13秒935という驚異的なベストタイムを叩き出し、昨年開幕前にアロンソがV10エンジンで記録した1分13秒967を破りました。
スーパーアグリの当面のライバルとなるであろう、同じブリヂストンタイヤを使うミッドランド・トヨタのクリスチャン・アルバースが1分17秒142でその差は2.645秒。走り始めたばかりの暫定マシンで3秒以内は、なかなかいい感じではないでしょうか。 今シーズンの規定に対応した新空力パッケージを2月28日のシルバーストンサーキットで試すので、開幕前のテストチャンスがもう1度あるということになります。そのあとにバーレーンに向けてマシンを送り込む予定で、レースカー2台とスペアカー、スペアパーツなどを揃えて開幕戦の木曜に公式車検、金曜からいよいよフリー走行へと挑んでいくことになります。
今回のSA05のテストを見てみてみると、思っていた以上にマシンの仕上がりは良いようですね。4年落ちのアロウズA23の改良型で、しかも暫定パッケージでここまで短時間でこれほどまで仕上げてこれると言うことは、シーズン途中から投入されるオリジナルマシンSA06は、ホンダの技術が相当反映されており、なおかつ現在テストでトップタイムを連発して信頼性もピカイチのホンダチームと同スペックのエンジンを搭載するので、ひょっとしたらデビューシーズンからそこそこポイントを獲得できるんじゃないかと期待してしまいます。何と言ってもホンダエンジンの信頼性が優れているというのが強みですな。
そして、今シーズンは琢磨も晴れてチームのエースドライバー。昨年まではセカンドドライバーだったので、より優れたパーツやエンジンやマシンはすべてチームメイトに優先権がありましたが、今年からは琢磨がナンバーワン待遇。昨年までのように琢磨ばかりにトラブルが続出するなんてこともなくなるのではないでしょうか。
……まあ、2台揃ってトラブルというのは多そうですが……。
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