Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ど根性大根はもういいだろ……
2006年02月03日(金)

【2006 Voice Rally Result】(Update:February7)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)……… -4days


 兵庫県相生市で、アスファルト道を突き破って成長した大根が昨年夏に発見され、“ど根性”大根の「大ちゃん」と名付けられ、それがワイドショーやニュースなどで取り上げられて話題になり、「強い生命力に元気をもらった」と感動の輪が広がり、全国区の知名度となりました。

 ところが!その後11月中旬に何者かによって葉の付いた部分を折られて持ち去られ、それがまたワイドショーなどで取り上げられたのです。
 取材スタッフが現場周辺の聞き込みをして、「昨日までは元気な姿を見た」「きっと心ない人間が持ち去ったに違いない」「みんなかわいがっていたのにひどすぎる」「元に戻して欲しい」などという地元住人の声を紹介して大騒動に。みんなの人気者である大ちゃんを持ち去った者に対し、まるで人として許せないと言いたげに犯人扱い。

 しかし、その後すぐに大ちゃんは持ち去った人間か発見した人間によって元の場所に戻され、相生市で保護して水栽培したところ、昨年末には新しい葉が約15枚伸び、先月中旬にはつぼみも付け、開花が期待されるまでに見事な復活を果たしました。

 ところが、先月下旬に種を取るため元気付けようと土栽培に切り替えたところ、茎が細って頭部を垂らし始めてしまったのです!すぐに水栽培に戻して集中治療室に収容、小康状態になりましたが、元気な姿には戻らなかったそうです。

 危篤状態に陥った「大ちゃん」の看病を続けていた同市は2日、「自力再生を断念した」と発表し、茎と葉の分かれ目を切り取って培養することにしました。つまり、大ちゃんの“コピー大根”を作りたいと研究所に培養を依頼したのです。3日午前、大ちゃんを連れて行き、茎と葉の分かれ目部分を切り取り、ゼリー状の培養液につけて芽が伸びるのを待つといいます。市は「切り取った以外の部分を持ち帰り、保存できるか検討したい」としています。



 ……もうね、この一連の騒動がキモチワルイ……。



 大ちゃんネタはもういい加減引っ張りすぎだし、力尽きた大ちゃんのコピーを作って育てるという時点で、もうやりすぎです……。僕も初めて大ちゃんのニュースを見たときは「道路の脇に突然根を生やして、アスファルトを突き破って成長するなんて頼もしいなあ」などと思ったりしましたが、感心したのは最初のうちだけでしたね。

 まず、11月中旬に何者かによって持ち去られた時点で、ワイドショーの取り上げ方がまずキモチワルかったです。地元住民も持ち去った犯人のことをけちょんけちょんにけなして、まるで人ではないような言い様……。

 ……たかが大根でしょう……それも、別に食えるわけでもなし……。

 さらに、それが無事に戻ってきた後、市が保護して水栽培。まあ一応無事に戻ってきたわけですから、切り取られてしまったからといって捨ててしまったら、それこそ地元住民の反感を買うでしょうから、とりあえず元気になるよう処置をしたのは、まあいいでしょう。市役所としての面目もありますからな。

 しかし、自力再生させようと土栽培した直後に大ちゃんがしおれ始め……


 ……危篤状態て……

 ……集中治療室て……

 ……小康状態て……

 ……たかが大根でしょう……それも、別に食えるわけでもなし……。


 そして極めつけは、大ちゃんの復活は無理と判断した市が、苦肉の策として何と大ちゃんの複製を作ろうと、研究所に培養を依頼!

 ……もうね、ここまで来るとしらけますな……。

 ええやんか、「最善を尽くしましたが、残念ながら枯れてしまいました」で……。地元住民も納得してくれるでしょう。それで文句を言う人がいたら、それこそキモチワル過ぎます!なぜにわざわざ研究所に依頼して、無駄な摘出手術までおこなって複製を作ろうとするのだ……。

 ……たかが大根でしょう……それも、別に食えるわけでもなし……。

 相生市は、大ちゃんの種を守って、いったいどうしたいというのだ?

 ……というか、なぜ誰もキモチワルがらないんだろう……。



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