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■ F1、シューマッハはやっぱり速かった!
2005年12月16日(金)
F1は現在ヘレスでの合同テストが4日目を向かえていますが、昨日15日、このヘレス合同テストにミハエル・シューマッハが登場しました。もちろんシューマッハがF1マシンのステアリングを握るのは今年10月16日に行われた最終戦中国グランプリ以来となるわけですが、シューマッハは例年最終戦終了後は長い休暇に入り、オフテストを行うのは年が明けてからなんですよね。シューマッハが年内ににオフテストを行うのは、実に1998年以来7年ぶりなのです。
言うまでのもなくシューマッハとフェラーリは今シーズン極度の不振に陥り、2000年以来5年連続で君臨し続けてきたチャンピオンの座を明け渡してしまったわけですが、それが発憤材料になったのか、「休んでいる場合じゃない」と言いながらサーキットに戻ってきたシューマッハは、今回初めて2006年用のV8−2・4リッターエンジンを体験しました。 シューマッハのテストは、序盤いきなりスピンしてコースアウトを喫し、赤旗中断の原因を作ってしまいましたが、その後は快走。来季のチームメイトであるフェリッペ・マッサが操る暫定制限付きV10エンジンのマシンをさらにコンマ1秒上回って、初日からこの日のベストタイムを記録してみせました。しかもマシンは今シーズンの改良型ではなく、2004年型のマシンに2006年用のエンジンを搭載した、シャシーはいわば1年落ち!これでV10エンジンを積んだ2005年型マシンを駆る同僚にコンマ1秒もの大差をつけてしまうシューマッハは、やっぱり速いんですねえ。
ちなみにシューマッハのタイムは1分18秒953、2番手のマッサは1分19秒060、以下モンターニュ(ルノー)、コバライネン(ルノー)、デビッドソン(ホンダ)までが1分19秒台、ゾンタ(トヨタ)、モントーヤ(マクラーレン)、キャロル(ホンダ)、パニス(トヨタ)、デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、ロズベルグ(ウィリアムズ)、ハイドフェルド(ザウバー)が1分20秒台でした。このコースのコースレコードは、ルノーのフェルナンド・アロンソが2月にマークした1分15秒727ですが、エンジンの排気量がダウンした2006年仕様では、1分18秒台が現在のところ最速ラインだと思われます。 2006年仕様では、ルノーのモンターニュが制限付きV10−3・0リッターエンジンを搭載して2日目に1分18秒804のトップタイムをマークしていますが、V8−2・4リッターエンジンではシューマッハがマークした1分18秒953がトップタイムです。
来シーズンのF1は基本的にV8−2・4リッターエンジンに統一され、予選方式も今シーズンとは大きく変わり、前戦の結果が予選の出走順に影響しないルールになったので、再びシューマッハ&フェラーリの巻き返しに期待がかかります。そしてシューマッハにとっては、来シーズンがフェラーリとの契約が切れる節目の年。このまま2007年以降もフェラーリで走り続けるのか、それとも心機一転フェラーリを離れるのか、あるいはいよいよF1から引退するのか、その去就を賭けた大事なシーズン、注目したいですね!
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