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■ 緊急事態!スーパーアグリ来季参戦に黄信号!
2005年12月01日(木)
今日はF1界から驚きのニュースが飛び込んできました。今日1日にFIAから発表された2006年F1エントリーリストに、注目の亜久里チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」の名前がなかったのです! 情報は錯綜していますが、FIAから申請手続きの不備を指摘され、書類の再提出を求められたというのが有力だそうです。またコンストラクターズとしてのシャシー製作の問題について論点になったという話もあります。そしてその有力な説である申請手続きの不備というのが、4800万アメリカドル(約57億円)のエントリーフィーを支払うことができなかったというものです。
スーパー・アグリ・フォーミュラワンはこれまで日本のIT企業最大手ソフトバンクとスポンサー交渉を進めてきたと言われていますが、その交渉が難航してエントリーフィーが用意できなかったと言うことなのでしょうか。 FIAのマックス・モズレー会長もバーニー・エクレストン氏もスーパー・アグリ・フォーミュラワンのF1への参戦は歓迎していると伝えられているだけに、再申請でエントリーフィーを納め、後からエントリーが認められる可能性はあるとはいえ、いったん発表になった後の場合では、全チームの了承が必要とされるケースが考えられます。しかしその場合、巨額なチーム分配金がこれまでの10チームから11チームに分けられることになるため、特に下位チームの承諾を得るのは極めて困難が予想されます。
スーパー・アグリ・フォーミュラワン、その新規参入のニュースは非常に衝撃的なものでしたが、やはり一筋縄ではいかなかったようですな。当初はかねてから話題になっていたシャシー製作の問題が浮上しましたが、その問題はすでに自前シャシーを準備中ということで解決したかに見えたのですが、今度はもっとも肝心ないわゆる「ショバ代」不足ですか……。
そもそも、F1に参入するのに約57億円ものエントリーフィー(供託金ですな)が必要であるというのもとんでもない話で、この規定がメーカー以外のプライベートチームの参入を阻んでいるということから、今回はモズレー会長やエクレストン氏らの支持を得ていることもあり撤廃されるのではともみられていたのですが、やはりそれが足かせになってしまったようです。ちなみに、この規定ができてからF1に参入できたのは唯一、世界の巨人トヨタだけです。
仮にスーパー・アグリ・フォーミュラワンが57億円のエントリーフィーを用意することができ、それをもってFIAに適切に再申請できた場合、全チームの承諾が得られれば、スーパー・アグリ・フォーミュラワンは晴れて来シーズンの開幕戦でグリッドに並ぶことができます。しかし、現在のコンコルド協定では上位10チームにはテレビ放映権料の優先的な分配が約束されているとみられ、これを考えるとミッドランドやトロ・ロッソなど脅かされる可能性のある低位チームが、すんなりスーパー・アグリの加入を認めるとは考えにくいのが実情です。 スーパー・アグリ・フォーミュラワンはすでにリーフィールドのファクトリーで、60人体制でマシン開発が進められていると言われていますが、万一参戦が認められなかった場合、厳しい状況に追い込まれるのは必至、大丈夫なんでしょうか。
そもそも、57億円のエントリーフィーを用意できるんでしょうか……。
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