Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 マツダイラ最新作を公開
2005年11月29日(火)

●「MAZDAIRA」最新作を公開

 本格F1小説「マツダイラ」の最新作、第11話「A Girl from Nice」をアップいたしました。珍しく公約通り11月中のアップができてホッとしています。

 さて、前回の「Visitors before dawn」から約4ヶ月ちょいと、比較的早く続編を上げることができたわけですが、本来はもっと早くアップしたかったんですよね。というのも、前回の終わりで「ハイウェイ狙撃事件」に関連するエピソードが再登場し、読者の皆さんの記憶が新しいうちに続編をアップしたいと思っていたんです。
 しかし、今回のエピソードは、読んでいただくとおわかりになると思いますが、特に人間模様というか感情の部分が物語の主体になっているため、ざっと書き上げてからの熟成にかなり時間を要してしまいました。

 今回のお話は、ある人物が松平の元を訪れ、それによって松平の過去の出来事が明らかになるというストーリーなのですが、すでに出来上がっている裏設定では、かなり重い背景を含んでいます。その裏設定は今回明らかにはされていないのですが、当然それを知っている登場人物は心の奥底に重い感情を抱いているわけで、表には出さないけど、内に秘めた複雑な感情を上手く表現するのに苦労しました。

 さらに、劇中ではカーチェイスのシーンも登場するのですが、やはり映画ばりのカーチェイスを文章で表現するというのは実に難しいものですな。頭の中では迫力のあるシーンが浮かんでいるのですが、それが文章になることで迫力が半減してしまい、なおかつ映画なら映像があるので一目瞭然のシーンを事細かに描写しなくてはならないと言うことで、このシーンだけで相当の文字数を消費しています。結果的に今の状態に落ち着いたのですが、読者の皆様にシーンの迫力と状況が上手く伝わればいいのですが……。

 で、11月18日付のVoiceでは、主な舞台は日本ですがイギリス・ノーサンプトンでのエピソードもあるとご紹介しましたが、上記のように各キャラクターの感情表現やカーチェイスの表現などを熟成させるためにかなりの文字数を使ってしまったので、今回は敢えなくそのシーンをカットし、次回に持ち越しとなりました。
 そのため、いつもなら読者を飽きさせないための工夫として、あるエピソードの間にまったく別のエピソードを挟み込んだりして、多角的な場面転換をしてきたのですが、今回は過去のエピソードが挿入されているものの、結果的にはすべてのチャプターで松平がメインで登場するという異例の構成になってしまいました。たぶん全チャプターに1人のキャラクターがメインで登場するのは、第1話のマキシ・レッドフォード以来ではなかろうかと。
 ちなみに今回、残念ながらノーサンプトンのシーンがカットされてしまったので、マキシ・レッドフォードの登場はありません。マキシ不在は第4話、第6話、第7話、第9話と意外に結構あるんですよね。ただまあ、第8話、第10話がオンステージだったのでバランスは取れているのではないでしょうか。ノーサンプトンでのマキシのシーンは次回第12話の冒頭に登場します。

 さて、11月18日付のVoiceで新しいキャラクターが登場すると書きましたが、ジョルノ、エマ、そして真衣が新たに登場しましたね。さらに名前だけではもう数人ストーリー上に浮上してきました。皆さん、そろそろ登場人物を整理するのが困難になってきていそうですね……。現在人物紹介を準備中ですので、もうしばらくご辛抱下さい。たぶん来年早々には何とか準備できると思います。
 そして同じVoiceの中で、以前にちょっとだけ登場した人物が再登場するとも書きましたが、そうです、第4話で登場した、彼ですね。さらにここ数年行方不明のモンテカルロさんの名前を拝借したのは、現在のところは名前だけですが、大物人物ですね。悪役っぽい感じですが……。

 ちなみにマツダイラF1のチーム体制の中に登場する人物ですが、歴史上の人物から名前を取っている人の中に混じって、神宮庄之助とカッズ・クーンとハイド・ボーンを除き、3人のBarの人物が入っています。さあ、それは誰でしょう。

 皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。こちらまでお寄せ下さい。



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