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■ 大関・琴欧州誕生へ
2005年11月27日(日)
日本相撲協会は大相撲九州場所千秋楽の今日、11勝を挙げた関脇・琴欧州の大関昇進についての理事会招集を北の湖理事長に要請しました。理事の間にも異論はなく30日の理事会、番付編成会議で欧州出身では初の「大関・琴欧州」が誕生することになります。日本相撲協会は「朝青龍と千代大海を倒した時点で審判部内で100%昇進賛成となった」と述べていました。
琴欧州は今日の千秋楽で大関・魁皇に破れるも今場所11勝。名古屋場所、秋場所では優勝争いに最後まで加わるなど安定した力を発揮し、直近3場所で36勝と、昇進の目安となる33勝を上回りました。30日朝に福岡県久山町の佐渡ケ嶽部屋で伝達式が行われる見通しです。
大関誕生は02年名古屋場所後の朝青龍以来、昭和以降では77人目。ブルガリア出身の琴欧州は02年九州場所の初土俵から所要19場所での昇進となり、年6場所制が定着した58年以降幕下付け出しを除いて最速。米国(小錦、曙、武蔵丸)、モンゴル(朝青龍)に続く外国出身大関が誕生します。
また今日の取り組みでは朝青龍が千代大海を寄り切って14勝目。すでに決めている7連覇、15回目の優勝に花を添え、14日目に新記録を作った年間勝利も84勝に伸ばしました。さらに千秋楽で小結・旭天鵬が勝ち越し、三役が全員勝ち越したのは00年春場所以来となります。そして三賞は殊勲賞、敢闘賞を琴欧州がダブル受賞、敢闘賞はその他雅山、栃乃花が受賞し、技能賞には時天空が受賞しました。
圧倒的な強さを誇る朝青龍に身長2メートル以上の琴欧州、2人の外国人力士が日本の国技である相撲で大活躍し、今後もこの2人による優勝争いになることは必至でしょう。朝青龍は現時点ではまったく死角なし、琴欧州も実力は昇り調子であることから、琴欧州が近い将来横綱に昇進して、再び大相撲の頂点は外国人力士に独占される可能性も高いと言えます。 現在日本人力士では、魁皇、千代大海、栃東の3人が大関にいますが、終盤まで優勝争いに留まった千代大海は11勝4敗、魁皇は千秋楽で琴欧州を下すも10勝5敗、栃東に至っては4日目から休場という不甲斐なさ。しばらくは新しい日本人横綱の誕生は見られそうにありませんな。
かつて優勝争いを繰り広げていた力士たちは、横綱最有力とまで言われていた武双山がすでに引退、出島が前頭2枚目、雅山が前頭3枚目、土佐ノ海が前頭10枚目と3役以下に下がってしまっています。関脇の琴光喜も一時は強さを見せたものですが最近ではすっかり影を潜めてしまいました。そのうちどんどん外国人力士が上位に上がってきて、国技が外国人に独占されてしまいそうで心配です。
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