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■ 早朝のダイラをワインディング
2005年10月12日(水)
いや〜、ここ数日は天気も良く、風もすっかり冷たくなり、良い気候が続いていますな!僕は最近朝方なのですが、引っ越した新居のすぐ目の前に新しくできたばかりの片側2車線の幹線道路があり、早朝はまだクルマがほとんど走っていないのでとても気持ちがいいですぞ!まるでまだ誰もいないサーキットに来たような感じです。
さて、某Yさんがプレステ2のレースゲームの最高峰「グランツーリスモ4」を買ったらしく、某KさんとともにS2000でタイムアタックを競い合っているのですが、それが影響してか、S2000で走りたくなったので、今朝は朝の6時に家を出て、仕事に行く前に久しぶりにダイラでワインディングをしてきました。
ダイラとは日本平という静岡市郊外にある小高い山の通称で、その山頂には展望台やお土産屋さん、さらには静岡市のテレビ電波を受信しているテレビ塔、また徳川家康が埋葬されている久能山東照宮に行けるロープウェイなどもある観光名所で、富士山や駿河湾や清水の街を一望できるので「日本三大絶景」のひとつに数えられ、「サザエさん」のオープニングでも紹介されたほど有名な場所です。
また、ダイラは地元の走り屋のメッカとしても知られており、登り口から舗装された山道を登り、「ジェットコースター」「おでん屋コーナー」「小おでん」「アルプスコーナー」「セリカコーナー」など、昔から走り屋の間では知られている数々のチャレンジングなセクションを抜けて山頂までアタックしていくチューンドカーやバイクが集まります。 「ジェットコースター」は、アップダウンが激しいタイトな蛇行セクション、「おでん屋コーナー」はその昔コーナーの外側におでん屋があり、そこにギャラリー達が集まってアタックを見物していたという、ダイラではもっとも有名な名物コーナー、「小おでん」はそのおでん屋コーナーとよく似た一回り小さなコーナー、「アルプスコーナー」は崖沿いの南アルプスが見える高速コーナー、「セリカコーナー」はその昔セリカが激しくクラッシュして炎上したことからその名が付いた伝説のコーナーです。ちなみに友人のサトルが以前そのセリカコーナーで、自慢の愛車アルテッツァをクラッシュさせてしまったので、一部では「サトテッツァコーナー」とも言われています。
うちからダイラの登り口まではクルマで10分ほどで行け、そこから山頂までは普通に走るとクルマで5分ほどで行けます。先程書いた走り屋さんたちは、さすがに一般車両や観光バスなどが走る日中はアタックしませんが、主に早朝や夜に集まってきます。
で、早朝に来る人たちと夜に来る人たちは大きく種類が分かれていて、どちらかというとのんびり朝日の山道をクルージングして、山頂に朝焼けの富士山を愛でに来るような健康的な往年のドライバーやライダーは、早朝にやってきて、仲間達としばらくクルマやバイクの話に花を咲かせて帰っていきます。そう言う人たちは、昔のフォードGTとかシェルビー・コブラとかロータス・エリーゼとかフェラーリ・スパイダーといったマニアックなクルマに乗っていることが多く、朝っぱらからダイラの山頂には珍しい名車が集まり、さながらダイラ・モーターショー2005といった感じです。なので話題もどちらかというと「あのクルマはどうだ」とかいった名車談義が多いです。
一方、「頭文字D」のように、コーナーを攻め込んでタイムアタックをするような戦闘的な人たちは、ヘッドライトの光で対向車を遠くから発見できるように、主に夜にやってきます。通常は登り口から山頂まで目指すときに、まず1本目はパトカーがいないかとか事故車がいないかとか路面コンディションはどうかといった偵察をかねて、クルージングペースで登っていくのですが、血気盛んな若造はいきなり一本目から限界アタックを開始します。 そんな彼らが乗るクルマは、GT−Rやシルビア、ロードスターやRX−7,インテRやシビックR、インプやランエボ、さらにはトレノやレビン(AE86)、果てはカプチーノやビートなどといった蒼々たる国産スポーツカーたちで、皆何かしらのチューニングを施しています。なので話題も「サスのバネレートがどうだ」とか「車高がこうだ」とか「スタビライザーがああだ」といったかなり専門的なものが多いです。
さて、今日は僕も健康的に朝のダイラを走り、あいにくまだハードトップをつけているのでオープンにはできなかったですが、雲ひとつかかっていない美しい富士山を堪能してきましたぞ。登ってくる間は、スピードこそそれほど出しませんでしたが、1速と2速だけを使って、S2000が回せる9000回転ギリギリまでエンジンを回して、7500回転以上で初めて切り替わると言われるVテックエンジンを久々に堪能してきました。
ただし、Vテックに切り替わる瞬間の感覚は、僕にはほとんどわかりません……。
僕のS2000は皆さんもご存じのように完全ノーマルですが、ノーマルでもエンジンが9000回転まで回せる上に純正の太いマフラーが2本もあるので、甲高いエンジン音を響かせながら山頂まで登りました。すると、ホンダのバイクに乗るおじさんが「いい音響かせてたねえ〜!」と山頂で声を掛けてきてくれました。 山頂には、今朝は何と日本車唯一のボンドカー、トヨタ2000GT、さらには1960年代のフォードのクラシックカーも来ており、名車博覧会と化していましたぞ!
だいたいダイラに行くと、朝夜関係なく事故車に遭遇するのですが、幸い今朝は事故車はいませんでした。しかし、よく見かける事故車の多くは、「どうやったらこんな場所で事故るの?」といった場所でよく事故っています。
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