Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「マトリックス」3部作を観る
2005年08月29日(月)

 DVDデッキを買ってからというもの、WOWOWの映画を片っ端から予約録画……え?しつこい?毎回毎回密かに自慢すなって?

 えーと……以前「マトリックス」の3部作をWOWOWで一挙放送していたので観ました。1999年に公開された1作目は、ずいぶん前に地上波でやっていたのを観たのですが、1作目は期待しないで観たらかなり面白かったです。
 「マトリックス」とはキアヌ・リーヴス主演の映画で、新感覚のSFXで彩られた重厚かつスタイリッシュな超弩級アクション巨編です。ストーリーを説明しますと、ニューヨークの会社でしがないコンピュータプログラマーとして働くトマス・アンダーソンには、裏世界の凄腕ハッカー“ネオ”というもうひとつの顔があった。ある日、“ネオ”はディスプレイに現れた不思議なメッセージに導かれるまま、謎の美女トリニティと出会う。そして彼女の手引きによってある人物と接見する事になった。その人物とは、電脳世界ではもはや伝説と化しているモーフィアスという男。モーフィアスは“ネオ”に「この世界は現実ではない」と告げる……というお話。

 正直なところかなり難しい内容なのでなかなかいつものように素直に感情移入ができなかったのですが、それでも、今我々が生きている世界は現実の世界ではなく架空の世界で、第三者によってプログラムされた“マトリックス”と呼ばれる疑似世界であるという概念、そしてその疑似世界の住人たち(つまり我々)は、それが現実の世界であると思い込んで毎日を過ごしているという発想がなかなか面白かったです。

 我々が住んでいる世界が現実ではないと言うことは、当然その裏には映画の中の“現実の世界”が存在しているわけで、“現実の世界”に生きる住人たちは、身体にプラグを差してプログラムに精神を接続することによって、“マトリックス”と“現実の世界”を自由に行き来することができるというわけですね。感覚としては、「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」のようなゲームの中の世界に入り込んでいくような感じです。
 ところが、ゲームと違うところは、疑似世界であるはずの“マトリックス”で死んでしまうと、“現実の世界”でも死んでしまうと言う点です。うーん、これはどうしてなんでしょうかね。未だに謎です。

 映画の中での“現実の世界”は、機械が世界を支配しており、人間は地下深くに潜り込んで、機械たちと常に戦っています。おそらくかつて人間たちが創り出した機械が、科学の発展とともに進化し、自分たちの意志を持つようになり、人間たちに反乱を起こしたと言うことなのでしょう。
 ストーリーもさることながら、この「マトリックス」という映画はそれまでのSFXアクションに革命をもたらし、斬新な視覚効果を披露し、その後のSFX映画に多大なる影響を与えた映画と言っても良いでしょう。

 さて、この「マトリックス」の1作目は先程述べたように、ずいぶん前に地上波で観ていました。そこで、先日WOWOWで3部作を一挙放送していたので残りの2作品を観たのですが、2作目の「マトリックス・リローデッド」は前作をはるかに凌ぐ難解さで、1度観ただけではほとんど話についていけず、はっきり言って何を言いたかったのはさっぱりわからないまま終わってしまいました。終わり方も、この後に続く完結編「マトリックス・レボリューションズ」への繋ぎ的な感じだったので、2作目を単独で観ただけでは尻切れトンボもいいとこでしたよ。

 ついでに言えば、このシリーズにはキャリー=アン・モス演じるトリニティというヒロインが出てくるのですが、1作目の「マトリックス」が公開されたのが1999年、そして2作目の「マトリックス・リローデッド」、完結編の「マトリックス・レボリューションズ」は2003年に同時に撮影されていたせいか、2作目ではトリニティがかなり老けていましたぞ!
 ……いえ、キャリー=アン・モスは「メメント」にも出演していましたが、とても美しい女優さんですよ。でも、1作目と比べてかなり老けて見えてしまい、「トリニティ!映画の中ではそれほど時間は経っていないはずなのに、一体何があったんだ……?」と思わずにはいられませんでした。

 えー、このシリーズは非常に話が難解すぎるのでうまく説明できないのですが、とにかく1作目はともかく、2作目3作目は、1回観ただけではほとんど話の全貌を理解できなかったと言うことです。ただ、一応3作目の「マトリックス・レボリューションズ」で話は完結するので、終わってスッキリした、という安心感が得られる分だけ2作目よりはマシかなと言った感じでした。

 僕が思うに、一作目だけで終わっていた方が良かったような気が……。



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