Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「頭文字D」はそろそろ飽きた
2005年06月09日(木)

 この漫画の話題の時には、もう何度も同じ書き出しを使い回しています。

 最初の頃は結構熱中して読んでいたのですが、だんだん話の内容がマンネリ化してきて、最近では惰性で読み続けている走り屋マンガ「頭文字D(イニシャルD)」の最新刊31巻が出ていたので買ってきました。このマンガはAE86トレノに乗る、恐ろしく速い走り屋が主人公で、その負け知らずの彼に挑む様々なマシンとの対決を描いたマンガなのですが、今回は「峠の神様」と呼ばれる2人のオッサンのうち、前回主人公の乗るAE86に破れた、S2000に乗る「ゴットハンド」に代わって、R32スカイラインGT−Rに乗る「ゴッドフット」とRX−7に乗る主人公のチームメイトとの対決でした。

 で、この主人公たちが所属するチームは各地に遠征して地元の腕利きドライバーたちと対決していく「プロジェクトD」というチームなのですが、ここまでまだ一度も負けたことがありません。最初のうちはそれでもよかったのですが、だんだんこの「プロジェクトD」が何があっても最終的には勝ってしまうという展開に飽きてきていました。
 それで、前回登場した「峠の神様」と呼ばれるオッサンたちの登場で、「神様」と言われているぐらいだからさすがに負けないだろうと思っていたんですね。しかし、その初戦でS2000に乗る「ゴットハンド」が、勝利が確実だったのに最後の最後で体調不良でリタイヤしてしまい、「奇跡の勝利」などというアホらしい結末となり、今回のGT−Rに乗る「ゴッドフット」に期待していたんです。まあ、主役チームではなく敵チームを応援するというのもおかしな話なんですけどね。
 しかし、今回のGT−RとRX−7も、GT−Rの方に分があり、しかも「ゴッドフット」は地元なので地の利もあるというのに、さらにレース展開も明らかに終盤までGT−R有利の展開だったのにもかかわらず、この巻の最後の最後のコマで、やっぱり主役チームのRX−7が逆転して前に出ていました……。

 あーこの漫画、もうすっかり「ドラゴンボール」状態になってきちゃったよ。悟空が強くなりすぎて地球上ではもはや敵う相手がいなくなり、今度は宇宙人が続々と登場してくる始末。なのになぜかみんな格闘技で対決し、結局悟空は誰にも負けないまま連載終了……。「頭文字D」もそんな展開で最後まで負けることなく終わっていくような気がします。

 だいたい、高校出たての18の子供が、中学時代から毎日峠を往復して家の豆腐を配達していたからと言って、そんなに他の土地で適応できるのはおかしくないか〜?長年走り慣れた土地ならまだしも……。しかも85年式のAE86で、ランエボやGT−Rなどに乗るその土地のスペシャリストにことごとく打ち勝っていくというのも、無理のある話ですな。

 「頭文字D」は次の巻の決着を見届けたら、買うのを辞めるかなあ……。

 でも結局次の展開が気になって、また買ってしまうんだろうなあ……。

 一度でも主人公が負ければ、また興味も沸くんですけどねえ……。



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