Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1大異変!
2005年04月03日(日)

 今日はF1第3戦バーレーングランプリの決勝が開催されましたが、いや〜びっくりですねえ。まさかフェラーリが2台ともリタイヤしてしまうとは……。
 開幕戦オーストラリア、第2戦マレーシアと昨年の改良型マシンで臨んだ王者フェラーリでしたが、その開幕2戦でルーベンス・バリチェロが8ポイント、皇帝ミハエル・シューマッハに至っては何とわずか2ポイントしか得ることができず、さらにその開幕2戦でルノーが連勝し、フェルナンド・アロンソが18ポイントも稼いで大きく水をあけられてしまいました。フェラーリはこの結果を受けて、当初第5戦スペイングランプリから投入予定だった新型車を、急遽予定を早めて今回の第3戦マレーシアグランプリから投入したわけですが、まだマシンが完全に信頼性を確保できていない状態での実戦投入が仇となり、2台揃ってメカニカルトラブルに見舞われてリタイヤしてしまうという最悪の結果に終わってしまいました。
 今回のフェラーリの決断は、大きなリスクを取ってきたことになりますね。何といっても、予定よりも40日も早く実戦導入させなくてはならなかったわけですからねえ。この結果ランキングは、ルノーのアロンソが連勝して28ポイントの首位、2戦連続で2位フィニッシュしたトヨタのトゥルーリが16ポイントの2位、開幕戦で優勝したルノーのフィジケラが3位と続き、フェラーリ勢は開幕戦で2位フィニッシュしたバリチェロが6位、ミハエル・シューマッハはわずか2ポイントで13位と、タイトル争いでは大きく出遅れてしまいました。
 ちなみにミハエル・シューマッハは今回、2001年のドイツグランプリでのメカニカル・トラブルによるリタイア以来、約100戦振りのメカニカル・トラブルでのリタイアとなります。

 昨年はシューマッハの一人勝ちが続いてしまい、タイトル争いも早いうちに決まってしまったので非常に退屈なシーズンでしたが、今年は本当に大波乱のシーズンになりそうですね。僕としては、シューマッハも今までの強さを維持しつつ、他のドライバーやマシンがそれに追いつき、コース上で一騎打ちを演じてシューマッハをうち負かすような展開を期待しているのですが、今年のフェラーリは今のところまったく戦闘力を発揮できず、非常に極端な展開ですね。レース内容は3戦とも、フェラーリが中盤に沈んだりコース上から姿を消してしまうのを後目にルノーが独走し、退屈なレースでしたね。

 しましまあ、次の第4戦サンマリノグランプリはフェラーリの本拠地ですし、開幕まで3週間の猶予もありますから、フェラーリも今回の結果を踏まえてニューマシンを改良し、万全の体制を整えてくることと思います。そして問題をすべて解決したフェラーリとシューマッハは、きっと再び昨年のような強さを取り戻し、また表彰台の常連になっていくことでしょう。そう言う意味で言えば、開幕3戦のフェラーリの出遅れは、タイトル争いにおいては他のライバルチームにとっていいハンディになったんじゃないでしょうかね。
 ヨーロッパラウンド開幕から、フェラーリとシューマッハがどこまで追い上げてくるかが見物です。そして僕自身の予想では、それでも最終的にシューマッハとフェラーリが今年もタイトルを獲得するのではないかと踏んでいます。



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