Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 虎之介、オーナー兼ドライバーに!
2005年02月05日(土)

 フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーション(JRP)は3日、高木虎之介が自らのチームを率いて同シリーズに参戦する、と発表しました。これまで、F1にCART(現チャンプカー)、そしてインディカーで奮闘。今季も米国での5年目のシーズンを戦うことを模索してきた虎之介ですが、満足できる体制が築けなかったために方針を転換し、F1や米国のレースで培ったこれまでの経験を生かし、自らのチームを立ち上げて国内最高峰のフォーミュラ・ニッポンに挑むといいます。

 シリーズを運営するJRPには1月中旬、「TAKAGI PLANNING with Cerumo」として参戦登録を済ませており、準備は万端。7、8の両日、三重県・鈴鹿サーキットで行われるプライベート合同テストが始動となるそうです。当面はオーナードライバーとして活動し、将来的には若手育成も視野に入れているそうです。「アメリカでのレース経験から得られたノウハウを生かし、日本のレース文化に一大旋風を巻き起こす」と覚悟は十分。世界のトップカテゴリーで奮闘してきた経験を、日本レース界へ“還元”したいという思いが強いようです。

 05年シーズンは、マシン・メンテナンスをトヨタ系チームの「セルモ」に委託。チーム運営面を自らがおこない、まずはチーム代表の経験を蓄積し、将来的にはトヨタ出身ドライバーとして、日産の星野一義、ホンダの中嶋悟氏のような存在となり、若手育成を含めた活動も視野に入れているようです。

 また、5年ぶりに日本復帰を果たす虎之介は、自チームでのフォーミュラ・ニッポン参戦に加え、スーパーGTシリーズ(旧全日本GT選手権)への参戦も視野に入れているようです。正式発表は2月下旬に行われるトヨタ自動車のモータースポーツ活動計画発表会となりますが、FNでマシン・メンテナンスを委託する「セルモ」に加入するとみられています。04年12月には、岡山国際サーキット(岡山県)で2日間のテストを行っており、慣れない右側シフト・チェンジに戸惑いながらも、佐藤正幸代表から「謙虚だし吸収は速い」という高い評価を受けていそうです。

 日本出身の元F1ドライバーがチームを率いるのは、中嶋悟や鈴木亜久里に次ぐチャレンジとなります。F1やアメリカでは残念ながら表彰台の頂点に立つことはできませんでしたが、フォーミュラ・ニッポンでは2000年に圧倒的強さでタイトルを獲得している虎之介、チーム監督としての手腕も注目ですね。



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