Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ビルヌーヴ、本領発揮!
2004年12月04日(土)

 F1のオフシーズンテストはスペイン・バルセロナサーキットから同じくスペインのヘレスサーキットに場所を移して今日で4日目を迎えましたが、今シーズンの残り3戦でルノーからF1に復帰し、来シーズンはザウバーからフル参戦するジャック・ビルヌーヴが、昨日今日と2日連続でトップタイムをマークしました!

 ビルヌーヴは昨年の最終戦直前にBAR・ホンダからの放出が決まり、代わってシートを得ることとなった佐藤琢磨に最終戦で交代しましたが、ルノーから約1年ぶりに復帰した今シーズンの第16戦中国グランプリでは、慣れないマシンと初めてのサーキットに苦しみ、思うような走りができませんでした。その後第17戦日本、最終戦ブラジルでも振るわず、ビルヌーヴも1年間のブランクが響き、もはや復活は不可能かともささやかれました。
 しかし、そもそも中国グランプリでの復帰戦は、いきなりレースウィークの木曜日にシート合わせをして、ろくにテスト走行もできないままでの参戦でしたからねえ。1年間F1マシンに全く乗っていなかったわけですから、インターバルのテストもない残り3戦で新しいマシンに慣れろと言うのも酷な話です。

 で、シーズンも終了し、スポット参戦したルノーから来シーズンのレギュラーシートを得たザウバーに乗り換え、本格的なオフシーズンのテストに突入したわけですが、しっかりとシート合わせも済ませ、現在のマシンにも慣れ勘を取り戻したのか、さっそく2日続けてのトップタイムですよ。路面はウェットコンディションで、ドライでマークされたミハエル・シューマッハのコースレコードからは6秒以上遅いタイムではありますが、ウェットという条件は他のドライバーも同じですからね。やはりビルヌーヴのやる気は本物と言って良いでしょう。

 ビルヌーヴはシューマッハ以外では唯一の現役のチャンピオン経験者、96年にデビューし、そのデビュー戦でいきなりポールポジションを獲得し2位フィニッシュ、そしてデビュー2年目でチャンピオンとなったビルヌーヴが暴れ回ってくれると、F1はもっともっと面白くなるでしょうね。やはりチャンピオン経験者同士の戦いを見てみたいものです。
 まあ、フェラーリと同じエンジンを積んでいるとはいえ、所詮はザウバーですから、ビルヌーヴが来シーズンタイトル争いに絡むのは難しいと思いますが、せめてもう一度、ビルヌーヴが表彰台の中央に立つシーンが見たいですね。



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