Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「マツダイラ」最新作を公開
2004年11月16日(火)

●「マツダイラ」最新作をアップしました。

 皆様、大変長らくお待たせいたしました。「マツダイラ」最新作、第9話「Frank's dissappointed」を無事、今日公開する運びとなりました。今回は、かねてから予告していたとおり、シューマッハとヒルがわずか1ポイント差で迎えたF1最終戦オーストラリアグランプリの模様をお送りします。今回のレース内容は、レースの状況自体は史実の通り再現していますが、このレースも、実にドラマチックな展開でした。タイトル争いをする2人のドライバーが、他を寄せ付けない異次元の戦いを繰り広げ、2人だけの世界に入っていましたからねえ。まるでSFアニメのような展開でしたよ。

 それから、結局エピソードはごっそりと削ぎ落とし、その分よりオーストラリアグランプリの模様を、密度の濃いものにしようと試みました。それ以外に1つだけエピソードを挿入していますが、そちらの方はモータースポーツとはまったくかけ離れて、ごく日常的な恋愛模様を描いています。恋愛描写はどちらかというと僕の得意分野なので、比較的スムーズに筆が……もとい、キーボードが進みました。

 ただ、恋愛描写とか書くと、よく「これは経験談?」とか言われたりしますが、フィクションですから。恋愛物を書くたびによくそう言われるのですが、それら全部経験談だったら、なんぼほど恋愛経験あるねんッ!って感じですよ。だいたい経験談書いてたら、小説じゃなくて自伝ですからねえ。作家ですから、恋愛経験などなくても、いくらでも恋愛のシチュエーションなんて思い浮かびますよ。シンプルながら僕なりのリアリティを追求した恋愛模様を堪能して下さい。
 あと、小説の中の登場人物の思想=作者である僕の思想と思われがちですが、それも違いますので。基本的にすべての登場人物は、僕とはまったく別の人格で、それぞれがそれそれの思想を持っています。ですから、僕には理解できないような思想でも、僕が書く小説の登場人物に抱かせることはしょっちゅうです。むしろ自分ならそうはしないようなことを、あえて登場人物にさせたりすることも多いですね。

 小説を書くと言うことは、そうやってそれぞれの人物に知能や思考能力を持たせて、その人物独自の考えに乗っ取って自分の作り出した世界を自由に動かすことができるということが、一番の醍醐味なのではないでしょうか。ただし、その人物の思想や考えをまったく無視して行動させてしまうと、秩序もへったくれもなくなり、ただのすごろく状態になってしまいますけどね。

 「マツダイラ」では、皆様からのご意見・ご感想を募集しています。「マツダイラ」に関するご意見・ご感想は、「MAZDAIRA」扉ページ最下部の専用掲示板「MAZDAIRA FORUM」にてお願いいたします。

 そうそう、トップページに「Ticker」を設置しました。メニューボタンをクリックすると、「ニュース」「お天気」「占い」の3つの項目を選べます。どうぞご活用下さい。



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