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■ エミネムはなぜマイケルをからかうのだろう
2004年11月06日(土)
アメリカのカリスマラッパー、エミネム(32)が15日に発売するアルバム「アンコール」のプロモーションとして都内などを走らせている特注の5トントラックが急きょ、6日で消えることになったそうです。ドライバーにマイケル・ジャクソンの覆面と衣装を着させて運転させたところ、熱烈なマイケルファンが激怒。エミネムの所属レコード会社に批判や苦情が殺到したため、発売日まで予定していたトラックによるプロモーションを切り上げることになったらしい。
今回のアルバムでは、リードシングル「ジャスト・ルーズ・イット」のプロモーションビデオで、エミネムがマドンナやMC・ハマーのほか、マイケルに変装。社会問題化している幼児虐待を連想させるように、エミネム扮するマイケルと子供がベッドで遊んだり、マイケルとエミネム(1人2役)が向かい合った途端、エミネムがマイケルの顔に向けて嘔吐したりとやりたい放題。踊りのシーンでは、整形の噂のあるマイケルの顔から鼻がもげ、マイケルが鼻を探して床をはい回るなど、知る人ぞ知るシーンのオンパレード。
このPVにマイケルは本気で怒り、全米のメディアに対して「放映差し止め」を要求。さらに、国民的俳優でコメディアンのスティーヴ・ハーヴェイの人気ラジオ番組「ザ・スティーヴ・ハーヴェイ・モーニング・ショウ」に電話をかけ「エミネムとの確執は何もなかったのに…」と訴えたそうです。マイケルの悲痛な叫びにスティーヴは「MTV、VH1も放映を禁止すべき」と異例のコメントを発表するなど、アメリカでは大きな話題となりました。
この騒ぎに便乗して素早く展開されたのがトラックによるプロモーションで、PVに連動したジョークとして、マイケルの覆面と衣装も同時に特注。運転手に着させて走らせたようです。 エミネムのファンからは大ウケだったようですが、マイケルの熱狂的なファンには通じなかったらしいです。エミネムのアルバムを発売するユニバーサルインターナショナルに「マイケルをバカにしすぎている」「冗談も度が過ぎる」と言った声から「マイケルに対する悪質な嫌がらせ」「人権侵害」と非難が殺到。担当者も「ちょっとやりすぎたようですね」と反省しきり。このプロモーションを6日で打ち切ることにしたが、返って注目が集まる結果となりそうです。
マイケルはエミネムとは何の確執もなかったと言っていますが、なぜエミネムはマイケルをここまで執拗にからかっているんでしょうか。マイケルに個人的に恨みでもあるのか、はたまたマドンナやMC・ハマー同様単なるネタの一つにすぎないのか……。マイケルの裁判の行方が現在全米で注目を集めているだけにタイムリーなネタではありますが、僕個人的には、こういった個人を中傷するようなネタはあまり好きではありませんね。エミネムも30を過ぎたいい大人なのに……。しかもマイケルの疑惑にしても、マイケル自身が否定しているわけですから、真実かどうかもわからないわけですからねえ。これでマイケルが無実だという結果になったら、エミネムはどう対処するつもりなのでしょうか。
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