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■ おれおれ詐欺、被害総額100億円超す
2004年10月06日(水)
今年1―8月に全国の警察が認知した「おれおれ詐欺」の被害総額が100億円を超えたことが6日、警察庁のまとめでわかったそうです。このうち、8月の被害は1680件(うち既遂1061件)、約23億1200万円と、1か月間の被害としては過去最悪でした。 警察官を装い交通事故の示談金名目などで口座に入金させる手口が目立っており、同庁では、「『おれ、おれ』などと言って、身内を装う典型的な手口だけではない。怪しい電話は、必ずいったん切って、再確認を」と呼びかけています。 同庁によると、被害は今年6月から急増。同月に約15億円、7月には約19億円、8月は初めて20億円を超えた。今年1―8月の累計は9303件(既遂5708件)、約100億3000万円に達し、すでに、昨年1年間の被害総額(約43億1800万円)の2倍以上となっています。 8月の被害を手口別に見ると、交通事故の示談金名目が1239件で前月の770件から大幅に増え、全体の4分の3を占めました。借金返済名目は269件、妊娠中絶費用名目は70件と、いずれも前月より約3割減りました。
8月には、静岡県の主婦が、警官を名乗る男からの電話で「ご主人が妊婦の乗った車と事故を起こした」と言われ、指定された口座に500万円を振り込んだ。夫を装って泣きじゃくる男や被害者役の男まで電話口に登場させる手の込んだ手口だったといいます。京都府の主婦も8月、ほぼ同様の手口で約300万円をだまし取られたそうです。 このほか、被害者が「本人を出して」と頼んでも「ご主人は事故で動揺して話せる状態ではない」などとごまかしたり、名簿などであらかじめ家族の名前を調べ、自分から名乗って被害者を信用させるケースもあったといいます。
どうしてこんなにいとも簡単に引っかかってしまうのでしょうか。初めの頃の犯行手口は、孫のいるお年寄りに電話をかけて孫を装うという手口で、「可愛い孫のためなら」とついつい信じてしまう心理もわからなくもないですが、最近の手口はいわゆる「劇団型」に発展して、比較的若い主婦までもが被害に遭っていますからねえ。 そもそもこの「おれおれ詐欺」、元々は金に困った若者がカツアゲをする感覚で思いついたのが始まりだったと思うのですが、いつの間にかその足のつきにくい手口に便乗して、全国的に広まっていったのだと思います。こういう卑劣な犯罪がこれほどまでに「流行」してしまう現代の世の中、とても世知辛いですね。 そしてこれほど様々なメディアで連日「おれおれ詐欺」のニュースが報道されているというのに、未だに被害が増え続けているというのも、いかがなものでしょうか。実際に電話がかかってきた方も、そろそろ「これは詐欺だろう」と疑って、とりあえず入金する前に本人に確認して欲しいものです。
これを言うとまた反感を買ってしまいそうですが、あえて言わせてもらえば、騙す方はムカつきますが、騙される方にも苛立ちを隠せません。
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