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■ ♪三重でもし〜逢え〜たら〜
2004年10月05日(火)
歌手、鈴木雅之が三重・鈴鹿サーキットで決勝が行われるF1第17戦日本グランプリ(8〜10日)の決勝前に、コース上で「君が代」斉唱を行うことになったそうです。 鈴木雅之の国歌斉唱は昨年10月22日のプロ野球・日本シリーズ第3戦「阪神タイガース×福岡ダイエーホークス」(甲子園)に続き2度目。大の車好きで、今も自ら運転して仕事場へ行くという鈴木雅之は「モータースポーツの最高峰で大役を仰せつかり大変光栄。ボーカリストとしてこれほどの名誉はない」と大喜び。F1の生観戦は初めてで、楽しみにしているそうです。
F1日本グランプリでは過去に様々なミュージシャンが「君が代」を斉唱・演奏してきましたが、98年のglobe・KEIKOの「君が代」は最悪でしたねえ!KEIKOはミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハの最終戦頂上対決という大舞台で、グリッド上に並ぶ22台のF1マシンを背にして無謀にも「君が代」の独唱(!)に挑んだわけですが、緊張していたのか、声は上擦り、途中放送事故にもなりかねない(言い過ぎか)ほどの間があったりと、国際問題にもなりかねないシロウト以下の恐ろしい「君が代」を披露してくれました。その後照れ隠しなのか、満面の笑みを浮かべながら拳を振り上げて何度もジャンプしたりとはしゃぎ回って去っていきましたが、あの光景は今観ても、どんなホラー映画よりも恐ろしい光景でしたね。
まあ、「君が代」は独特のメロディとテンポで、非常に難しい歌ではあると思うんですけどね。かの坂本九もボクシングの世界戦で、リング上で「君が代」を斉唱しましたが、極度の緊張で声が出ず、「何だあのヘタクソな「君が代」は!」と世間からずいぶん叩かれて、九ちゃん自身もそれを認めて謝罪するというエピソードがありました。 そもそも、「君が代」をポップス歌手が歌おうとするのが無理があるというものです。ましてやKEIKOに歌唱力は全くなく、オーディションで舞台から落ちただけで小室さんの目を引いた人ですからねえ……。 99年は、当時フジテレビのF1中継のテーマ曲を提供していたB’zの松本孝弘がギター1本で「君が代」を演奏しました。思いっきり松本節が炸裂していて、自分のギターに酔いしれているのがありありと伺えましたが、あれはまあ、歌唱力は関係ないですし、品はないですがまだ許せる範囲だと思いました。
僕が聴いたポップス歌手による「君が代」斉唱でなかなかいいと思ったのは、F1ではなく昨年末に行われたK−1グランプリ「ボブ・サップVS曙戦」での小柳ゆきですかね。彼女の「君が代」は、なかなか堂々としていて力強く、圧倒的な声量でハスキーボイスを響かせていて迫力がありました。ちなみに対するアメリカ国歌は、スティービー・ワンダーがハーモニカ1本で演奏するというこれまた何とも贅沢な演出でした。
「君が代」斉唱は、別にF1だからといって特別なことをしなくても、スタンダードで良いと思うんですけどね。例えば児童合唱団が合唱するとか、笙(しょう)とか琴とか日本独特の楽器を使った演奏とか。あまり変な人が出てきて目も当てられないような斉唱・演奏をされては、日本の品位を落としかねませんからねえ。
話がか〜なり横道に逸れてしまいましたが、まあ、鈴木雅之だったら問題はないでしょう。もうベテランの方ですし、きっと鈴鹿の空に、いぶし銀の「君が代」を響かせてくれることでしょう。
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