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■ バトン、ウィリアムズへ電撃移籍!
2004年08月10日(火)
このところ仕事が忙しくてまったくネットを見ることができず、F1ニュースも全然把握していなかったわけですが、F1界にはBAR・ホンダのジェンソン・バトンが来シーズンウィリアムズに移籍するという、衝撃的なニュースが駆けめぐっていますね。
Barの「QUESTION」でも来シーズンのウィリアムズのドライバーズラインナップの予想を募集しましたが、僕は以前Voiceで予想したとおり、現ジャガーのマーク・ウェバーと現BARのテストドライバー、アンソニー・デビッドソンの2人になると予想していました。マーク・ウェバーは予想通り来シーズンのウィリアムズ入りがすでに決定していますが、バトンはまったくのノーブレーキ……もとい、ノーマークでしたねえ。だってねえ、昨年までならいざ知らず、今年はウィリアムズがまったく精彩を欠き、逆に現在バトンが在籍しているBARの方が好調で、バトンも自身最高位である2位表彰台を含む数回の表彰台をものにしていますからねえ。その登り調子のBARから不調のウィリアムズに移籍するなんて、理解に苦しみますね。
このバトンの移籍問題に関して、BAR側は契約違反であるとしてバトンを訴える構えを見せ、様々な物議を醸しだしています。そもそもバトンはBARと来シーズンまで契約を結んでいましたが、その契約には「ホンダがBARに対し継続的で安定したエンジン供給を行うこと」が条件に含まれていたようです。つまりホンダがBARに対して安定したエンジン供給ができない場合は、バトンに契約を解除する権利が与えられていたというわけですね。
で、ホンダは先日BARとのパートナーシップの継続を発表し、自動的にバトンのBAR残留が決定したものと思われていたのですが、ホンダが「ただし、エンジンに関するレギュレーションの変更などで、ホンダにとってF1に参戦する価値がなくなってしまった場合、パートナーシップを解消することができる」という条件を盛り込んだことを逆手にとって、ウィリアムズとバトンは、ホンダがBARに安定したエンジン供給を行うとは言い切れないとして移籍に踏み切ったといわれています。
何だかとても無理がある主張だとは思いませんか?これではBAR側がバトンに対し憤慨するのも無理はないでしょう。バトンは以前「ウィリアムズへの移籍はまったく考えていない」とコメントしており、BARではチームのエースとして優遇されていましたから、BARやホンダとしては「裏切られた」という思いしかないでしょう。
しかし、その後の話では、実はバトンのウィリアムズへの移籍は、今シーズンの開幕前からすでに決まっていたという話も出ています。またバトンは契約金の他に、獲得したポイントに応じたボーナスをもらえることになっていたらしいのですが、そのボーナス分の支払いがなされていなかったことでバトンがチームを批判していたともいわれています。結局のところ、金銭的な問題でバトンはウィリアムズへの移籍を決めたというのが大方の見方のようです。
僕はコース上でのレースの結果しか興味がないので裏側の諸事情はどうでもいいのですが、バトンがBARとの契約を破棄してウィリアムズに移籍するということにはかわりないので、ウィリアムズがその違約金を肩代わりしてBARに支払い、BARはバトンを手放すしかなさそうですね。そうなると、来シーズンは琢磨がエースドライバーに昇格か?そしてそのチームメイトは誰になるんだ?噂ではミカ・ハッキネンの名前も挙がっていますが……琢磨とハッキネンのコンビというのも、にわかに信じがたいです。
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