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■ サッカー日本代表、アジアカップ決勝へ!
2004年08月03日(火)
アジアカップ準決勝の日本対バーレーン戦が今日、済南の山東省スポーツセンターで行われ、激しい点の取り合いとなるなか、延長戦にもつれ込み、日本が4―3でバーレーンを破り、決勝進出を決めました。前半は序盤から日本が攻めるものの、前半6分にバーレーンの早いカウンター攻撃で先制点を奪われました。日本も12分に玉田がシュートしたものの、バーに嫌われてしまいます。ただ、バーレーンのカウンター攻撃が早く、その後も、日本ゴールが脅かされました。日本も積極的に攻めたものの、攻めきれない状況が続き、40分には、相手選手と接触した遠藤が一発退場となり、前半は0―1で終えました。
後半は、10人で戦う不利な状況のなか、後半3分に中村のCKを中田が頭で合わせ、同点ゴールを奪いました。さらに後半9分、突破した玉田が見事なシュートを決め、勝ち越しに成功。その後、不利な状況のなか何度もバーレーンの攻撃を防いだものの、26分に同点ゴールを許し、さらに40分にカウンター攻撃から逆転されてしまいます。しかし、後半45分に中沢が同点ゴールを決め、3―3で延長戦に突入しました。
延長戦に入り、前半3分に、抜け出した玉田が逆転ゴール決め、1点リードのなか延長戦の前半を終えました。延長戦の後半、2分に相手選手も一発退場となり、同じ10人の戦いとなり、日本は1点リードを守り切りました。試合後、ジーコ監督は、「1人少ないなか、厳しい試合となった。最後まであきらめず、もう1度奇跡を呼び込もうと選手に呼びかけた。すばらしい選手だ」と述べました。また、もう一つの準決勝、中国対イランではホスト国の中国がイランを下して決勝に進出したため、7日の決勝で日本は中国と対戦することになります。
それにしても今回のアジアカップは、ホスト国が反日意識の強い中国だからなのか、ここまでの前戦を通じて日本に対する不可解なジャッジが多いですね。前戦ヨルダン戦でも、明らかに日本のフリーキックであるはずの、相手ペナルティエリア内での相手ディフェンダーのチャージにもノーホイッスル、そして今回も遠藤に対する一発退場……。 0―1の前半40分、日本はカウンターのチャンスを迎えていました。遠藤が中央でドリブル。守備に来たMFサルミーンをぎりぎりまで引きつけ、右にいたMF中村にパスを出したのですが、直後、遠藤の右こぶしがサルミーンのほおに軽く触れたのです。相手は一瞬の間を置き、顔をゆがめて大げさに倒れ込みました。しかし、主審はその演技に気付かず、遠藤に対して赤いカードを提示したのです。負けていれば、最大の敗因となったかもしれません。「あれはまったく故意じゃない。普通ならファウルにもならない」と代表で初のレッドカードを受けた遠藤は試合後に言葉を絞りだしていました。
さらに、今回の大会では日本代表への「反日ブーイング」が続いており、決勝での日中戦は大きな混乱も予想されます。今日行われた日本対バーレーン戦でも、これまで試合が行われた重慶同様、日本選手のプレーや試合前の「君が代」斉唱に大ブーイング。勝利が決まると拍手の代わりに、ごみがグラウンドへ投げ込まれました。試合中のヤジはともかく、試合前の国旗掲揚や国歌斉唱に対するブーイング行為は、もはやスポーツ観戦マナーの範囲を逸脱しています。戦時中に旧日本軍に侵略された中国人の感情はわかりますが、スポーツと政治はまったく関係ありません。中国人サポーターには、対戦相手に対する「礼儀」をわきまえてもらい、両国にとって素晴らしい決勝戦にして欲しいものです。
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