Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1パロディの終焉
2003年07月11日(金)

 僕がインターネットの世界に足を踏み入れたのは1997年の半ば、その頃はまだ常時接続などあるわけなく、ネットの使用目的といえばメールの送受信や調べものをするための事務的な検索と閲覧をする程度で、しかもビンボーだったので自宅にネットを引く予算もなく、仕事場でしかネットを閲覧することしかできませんでした。
 しかしそのうちインターネット環境も徐々に普及し、念願に常時接続に切り替えたのが1999年の半ば、ちょうどその頃F1速報のホームページが開設されたばかりで、僕はその第1掲示板に足を踏み入れることになったのでした。

  初期のF速掲示板はみんな和気藹々とF1の話題で盛り上がり、僕やGUSPEDALさん、ヒデボーさんに故ノリオ・アンドレッティさんらと共に、F1のパロディを書き込んだりして、それはそれは楽しい月日を過ごしました。
 その後公式メジャーサイトであるF速掲示板の中で、「真面目なF1で語り合いたい」という雰囲気になり始め、F1パロディがだんだんとうっとおしがられるようになったので、我々はその舞台を別の場所に移し、F1パロディをこよなく愛するメンバーだけで、誰にもじゃまされることなく、引き続きF1パロディは進化していきました。僕も他のライバルたちに負けじと、あらゆるネタを考えては書き込み、気が付けばストックは実に100を越えていたのでした。

 しかし、そのうちメンバーが自分のHPを持つようになり、それぞれの管理する掲示板のレスだけで手一杯になり、だんだんとF1パロディのブームは下降の一途をたどるようになっていきました。最近ではF1パロディ自体を人様の掲示板に書くのが何となくはばかられ、僕自身も初めのうちは何度かシリーズもののネタなどを始めてみて、誰か食いついてくるかと様子を見てみたりしたのですが、反応も薄くていまいち張り合いがなくなってしまったので、何事もなかったかのように書くのをやめ、そしてネタはログの彼方へと消えていったのでした。

 現在、僕は自分自身のF1パロディの集大成である「それゆけ!マコ・ハッキネン」を自分のHP上に連載しています。この物語は、予定では2000年のアメリカGPあたりで完結する予定ですが、この「それゆけ!マコ・ハッキネン」の完結を最後に、F1パロディからは足を洗おうと思っています。もはやF1パロディは前世紀の遺物と化してしまったようです。MO1枚分にも及ぶ過去のネタの数々は、そろそろ葬り去ろうかと考えています。

 ノリオさんがいた時代は良かった。メールでやりとりしながら、お互いのネタの品評会などもして夜が更けていったものです。あの夢のような時代は、もう戻ってこないのかも知れません。寂しいものですな。


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