Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Voiceの質が落ちた
2003年07月10日(木)

 ……と、某雑誌編集者のK保川氏に言われた。Voiceに「質」を求められても……。確かに多忙なことが多く、1週間まとめ書きなんてこともありましたが、だいたいVoiceは自分のメモ書き程度にしか思っていないので、特に書くことがないときはそれほど力を入れていないのですが。
 で、彼は驚いたことに、2001年の11月から書き始めたこのVoiceの面白かった分をストックしており、それを見せてもらうと、ああ、なるほど確かにこの文章は気が利いていて、テンポも良く小気味良い小ネタも織り込まれており、確かに自分で読んでも面白いなと思えるものばかりでした。

 ……しかし、いくら何でも気ままに書きたいことをただ書き連ねているだけのVoiceを、しかもその道のプロである雑誌編集者にこんな風にストックしておかれるのは、僕としてはたまったものではない。期待されても、毎日こんなクオリティを維持するのははっきり言って無理だし、ネタのない日はことごとく事務的に済ませてしまいたいのだ。だからK保川さん、無防備にHP上に書いた文章に対して、プロの眼を向けられても困ります。
 だいたい彼は、僕の仕事がいつも一人の作業で、朝から夜遅くまで、大体ワンパターンの1日を過ごしていることぐらい知っているはずなのになあ。会社に勤めていれば同僚との会話や社内でのエピソードなどから何らかのネタが出てきそうだが、自営ではネタといえば、お得意先に行く途中での出来事、テレビやネットで見聞きしたニュース、あとはせいぜいこういった種類の執筆物では王道の「最近思うこと」ぐらいしか見あたらないのだ。

 話は変わりますが、告白しますと、毎回楽しみに読んでもらっている方々には申し訳ないのですが、僕はネットで公開する文章の場合、「マツダイラ」にしても、意図的に文章のクオリティを下げています。仕事で書き上げたもの、あるいは出版社に送る執筆物を書く場合は、一つのものが書き上がったあと推敲に推敲を重ね、少しでも気になるところはもう一度練り直し、納得いくまでとことん完璧で隙のない文章を追求しようとしますが、「マツダイラ」に関しては、紙に書いておいた大まかなチャートを元に一気に書き進めていき、あとは2〜3度読み直して軽く訂正し、そのままネット上にアップしてしまいます。
 なぜなら、最悪コピーされてもいいように、ということです。ネット上に自分のオリジナル作品を公開するということは、画像にしても音楽にしても小説にしても、常に誰かに無断転用されてしまうという可能性があるということです。ですから、転用する気も起きなくて、仮にコピーされたとしても、個人的に楽しむ以外にしか使い道がないよう、クオリティを軽くしてあるというわけです。(別に個人的に楽しんでいただく分には、コピーしてもらっても全然構わないんですよ)

 ちなみにこのHPの「M−NEST」というロゴの下に「ミュージックスタジオ」と銘打っているにもかかわらず、音楽に関するコンテンツがまったくこのサイトには存在していないことにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、音楽データは、絶対にこのサイトで公開しません。(K保川さん、見てますか〜?)


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加