Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 コロンビア号墜落
2003年02月01日(土)

 日本時間今日夜11時過ぎ、アメリカのスペースシャトル「コロンビア」が宇宙からの帰還途中、大気圏内で空中分解してしまいました。乗組員は全員絶望だと言うことです。多くの方がそうだったとは思いますが、1986年に起きたスペースシャトル「チャレンジャー」の墜落事故を思い出してしまいました。子供ながらに、夢の翼が破壊されてしまったことに大きなショックを受けたことを覚えています。事故原因は今のところ判明していませんが、先月13日の打ち上げの際、外部燃料タンクの断熱材の一部がはがれ、それがシャトル(オービター)の左翼部分に当たったのが原因なのではないかと言われています。もしそれが事実だとしたら、ヒューストンが打ち上げの後、シャトルが燃料タンクとロケットを切り離し、大気圏外へ出る前にミッション中止の指令を出していれば、おそらくこの事故は起こらなかったでしょう。スペースシャトルは燃料タンクとロケットを切り離しても、オービターだけで滑空して戻ってこられますからね。宇宙空間に飛び出してしまった時点で、あの事故は運命づけられていたといっても過言ではありません。

 アメリカの宇宙開発計画は、アメリカ政府ではもはや過去のこととして受け止められているのだそうです。シャトルが宇宙に打ち上げられるのが日常茶飯事となり、NASAへの予算も年々削減されているのだそうです。イラク攻撃などの武力行使に莫大な予算を投入するよか、世界13ヶ国で共同でおこなっている、人類の未来の平和のための宇宙開発に、もっと予算を投入して欲しいものです。何でも宇宙空間では、重力下では作ることのできない薬や合金を生成することができるのだそうです。すでにこれまでは治療が困難だった病気の特効薬の研究もかなりのところまで進んでいるようです。アメリカ大統領にはブッシュのような人ではなく、こういうことがわかる穏健派の人になって欲しいですね。


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