時牙の日常

2006年02月10日(金) 決断


ここ何日かずっと、時間をかけてキーボードに向かい、
日記を書いては消し、書いては消し。
綴りたい事はたくさんあるのに、何一つ書き出せませんでした。
今日、自分の中で決着がついたので、ここ何日か考えていた事を
書きとめようと思います。
重い内容なので、見たくない方は戻って下さい。







土曜日に祖母から、祖父の容態が思わしくないと
連絡がありました。
もうずっと入院したままだったのです。
「何かあったらすぐに連絡してね」
と約束し、電話を切った後、何かが心に残っていました。

この祖父母は、母が離婚した父の両親。
私は本当の父の顔さえ覚えていませんし、
父が母にして来た事を教えてもらっているので、
会いたいとも思いません。
行方不明なんで、会おうとしても無理ですが。
でも、同じ市内に住んでいれば、少しなりとも祖父母とは
交流があるわけです。
父の事は嫌いですが、私は祖父母が大好きです。

ただ、母にしてみれば、私が祖父母と交流があること、
あまり良くは思っていなかったようで。
それは大人になった今だからこそ、よくわかります。
今回の事を、母に告げるかどうか物凄く悩みました。
傷つけたくはなかったのです。
でも、やはり隠しておくことのほうが良くないと思い、
連絡をしました。

今日、電話で話した母は、驚くほど穏やかで、
私が「もしもの時には帰ろうと思っている」と言うと、
「もしも、の時でいいの?」と言うのです。
「”今”会わなくていいの?」と。
その時、心に残った物が何だったのか分かりました。

”もしも”の時に会う祖父は、話す事も、
私が来た事もわからない状態。
それよりも、会話ができて、笑顔が見る事ができる今、
会った方がいいのではないかと。
涙が出ました。
母の心境からすれば、すごく複雑だと思います。
でも、自分の気持ちを押し付けるでもなく、
「貴方が思ったように行動しなさい。」
と言ってくれた母。

決めました。
今日の夜行バスで佐世保に帰ります。
今日帰ることで、「最後の時」には帰れないかもしれない。
でも、絶対に今帰ったほうが、祖父も喜んでくれる。
そんな気がします。

滞在期間は10日〜14日。
11日の朝に佐世保に着き、13日の夜に佐世保を発ちます。
今の所、祖父に何かあったわけではないので、
滞在中何度も病院に行くと、逆に心配をかけそうなので、
11日と、13日の帰る前に顔を見に行こうかと思います。
上司の計らいで、少し長く休みをもらえたので、
会えそうな友人にも会いたいなと思います。
丁度11日にイベントがあるみたいなので、
顔だけ出そうかなとも考えています。


 < 過去  INDEX  未来 >


時牙

My追加