るなふの日記

2006年12月12日(火) トークイベみてきました

「銀のキス」行ってきました。
今回の最高の列数で、2列目でした!
あとみる回はもう2階とか、二桁なので今日はガンミです。
っていうか、あたし、まだみるのか?(苦笑)

で。
芳樹さんは初日よりも土曜によりも、どんどん悲しく、どんどんきれいに、どんどんかわいくなっていきます。(はい?)
もちろんいろっぽくも。
今日は段差のない席だったので役者さんたちが舞台に座ったり、後ろの方にたってしまわれるとまったく姿が分からないという悲しい席だったのですが、なんですかね。
サイモンが茶色いベッドでわざわざ血を吸われたり、
ヴァンパイアさんが指をサイモンの体に手を動かしたり、そのー、Tシャツの襟口を肩まで開いてガブリとやるのはサービスショッ…かと思いましたよ、奥さん。
よく見えました。(ニッコリ)


ま、それはそれとしておいといて。


もっともさ。
サイモンって、ゾーイよりもよわっ!とか、
現代にマッチしてません、とか、
クリストファー葬り計画は脆弱!とか、
クリストファーを倒した後に手伝ってくれたゾーイに「ひとりにしてくれ」ってどういうこと?自分勝手くさくないか?とか、
つっこみどころは満載なキャラなのですが、もはやそれでよし。
↑久しぶりにでたよ、このフレーズ
彼は長い間生きてきて、さまざまな人生をみてきたのに
結局家族の呪縛から逃れられない青春スーツまといキャラなんですよね。
サイモンは数百年生きているわりには気持ちは汚れていないし、
長い間生きている苦痛よりも、血を欲して獣になってしまうことを恐れているところにポイントを置いた話なんだなあと山本サイモンをみてしみじみ思いました。


この話はそういう意味で今までのヴァンパイアとは明らかにちがってます。
あたしにはヴァンパイアというからには王道というか基本として、いくつかの柱があると思うのですが。
つまり、
・キリスト教というものからのはぐれたものとしての孤独
・遊久の時を生きるために愛するひとを見送らなくてはならない
・血を吸わなくては生きていけない

キリスト教というのはちょっと日本の風土的にはぴんとこないのでおいといて(え?重要な話なんじゃあ……)、
どちらかというと今までのヴァンパイアたちはどちらかというと「長い間生きてきた/誰も理解してくれる人のいないかなしみ」みたいのがあたしにはひしひし感じられていたのですが、
サイモンは自分が人間の血をすわなくては生きていけないという、生きる/生きないというせっぱつまった話があからさまにでている気がします。
それはつまり、ゾーイの家族にさしせまった、
生き/死に
の問題とオーバーラップするんだと思う。
食べ物が果たして彼らを本当に生きさせているか。
死に直面しようとした時、例えば死に近いアン、死んだ後の世界がどうなるのかが「怖い」。だけど受け容れて人を照らそうとするアン。
そしてクリストファーにどうしても勝てなくて対決するのを「怖いんだ」というサイモン。
ふたりの『死』への思いが一番自分には心に残った。
出会いはしなけれどもこの話の核はふたりなんだよね。
直にサイモンにあい対するもの、や、アンにあい対するものを直接書かずに、当事者のサイモンとかけがえのないものが消えてゆくのを端で苛立ちながら見守っているゾーイという交差する立場の人間の出会いによってふたりの未来をみつめる目が変わっていくいうところがおもしろいですね。



12日なので高根さんについてもいうてみゆ。(照)
妻の最期が近いことを正面から心からちゃんと受け容れることが出来なくて、ただただ「入院費を稼ぐ」とか「先生のいうことを聞く」とかの体を動かすことだけして、頭をツアって考えることをやめている。そんな困惑したまま生きているハリーパパが情けない、市井のひとでよかったです。
きりっとみつめかえす松本ゾーイの視線を話し始めはみているんだけど、話しているうちに言い訳になったり、つらくてはっきり言えなくなったりして、目を微妙に、ほんとに気がつかないくらい微妙にそらしたり、うつむいたりするのが切ないっす。
子供からすればじれるパパだろうけど、大人として、ずっとちゃんとしていられない時もあるんだっていう……弱さをさらけ出しているのがね。
あ、妻だったら、みんなきっと、アンみたいになっちゃうね。(笑)自分の方が理不尽な死と隣になっているのに、優しくしてあげたくなるような男のひとだった。
最期のほうー、
カウンセラーと話してから妻と娘と、残り少ない未来を/そして自分と娘の長い未来をみつめようと決心してから(まだ納得できてないなりに)体勢を整えていくのをみて、ちょっとこっちもほっとしました。
娘の頭にキスする時の頬に当てるパパの緩く弱い手と、
それを受け容れる娘の意思の強そうな瞳に、
ママの思い出を語り合いながら、支えあって生きてゆく未来がみえそうな気がした。

あたしは高根さんのかっちょいい役よりもこういう役とかの方がすきです。



今日のトークショー。
事前に観客から質問を取っておいて、箱から無作為抽出というパターン。
質問があたったのは前田さん、寺岡さん、主宰、関戸さん、松本さん、山本さん、だっけ?
関戸さんの美脚を保つ方法が思わずあたまが下がりました。
お風呂に入り、もみ、湿布を貼り、ジョギングをするとはモデルさん並ですね。
そうかあの美脚はそんな努力の賜物だったのですね。
どうか、いつまでもその美脚を保っていただきたいっす!
しっかし、
「『関戸の脚は三上の顔並だ』と褒められます〜」
って嬉々としていわないで下さい。
あたし、どういう反応をしていいのかわからないので〜!(嘆願中)




ブロマイドのサインはIKKOに似ている(byまつしん)の冨士さん。
初めてブラつけた人のカードを頂いてうれしいです。(違)
赤と緑のまじっくと字まで書いてくれる太っ腹!だけど、サインは簡潔に「RYOTA」だ。
そしてあたし的には政宗さんは前のブロマイドに入っていたので、これであとフレッシュはちゅうさんだけだな。とコレクション心がうずく。
デイジーでは念を入れて狙ってみよう!
つうか、フレッシュはいつの間にかこんなに少な……。(涙)

カードはいろいろ種類あるんでしょうか?
あたしのは雪だるまのですが、友達のはサンタとクマのだった。
二種類なの?
にしても芸が細かいな、スタジオライフ!
こういう技に案外あたしは弱い。(笑)


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