コレを読んでいるリアルワールドのお友達にお願いがある。 あたしは残業したことになっているので、ダーリンには内緒だ。
実は昨日当日券をとって、今日帰りに(A)but 山本ドリアン版つうのをみてきました。 ……ああそうさ。まだ高根さんは休演中でした。 いつ? いつ? いつには舞台にでてくれるの? はじまる前の場内放送で 「ドリアン役は山本芳樹が勤めます。皆様にご迷惑とご心配をかけたことをお詫びします」 とか言われたとき、読んでいた須賀敦子の本を顔にあてて、 人目から隠れて泣きそうになってしまったわたしって、担当バカですか?
ああ、下はネタバレなので、読みたくない人は気をつけてください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ドリアンは芝居の間、ずっとでずっぱりで、出ない場面ありません! 走ったり、恋人を足蹴にしたり、人を殺したり、悩んだり、大変すぎです。 このまま毎日やってたら、よっちゃんは死ぬと思います。高根さん、早く帰ってきてください。 まじで、芳樹さん死にそうだったよ…。元来頬がこけている人ですが、いつもより顎がとがってました。やばいってば。 (個人的な話ですが、私の夫が芳樹さんと同じ身長で10キロ違うんですよ。 それでも別にそんな太ってないんですよね。 男子の体重と女子の体重って骨とか筋肉とかにかかる比重が違うからなんでしょうね。 んで、芳樹さんの話を夫にそれとなく「芳樹さんが心配だ」と話したら(そんな話、夫に言うのもなんなんだが、笑) 「その人はただでさえやせすぎだから、酷使したら死ぬって」 と言われた。そうだよね、死ぬよね…。)
笠原さんと岩崎さんという、 綺麗なスタイルの方たちの中で、最初は小さいよっちゃんが違和感あるかなあ〜と思ってましたがなんのその。 可愛くて、綺麗で、品がよろしい。特に展開の早い2幕の演技はすばらしかった。 時々、うわ〜と思う居たたまれない動きもしますし、時々アップで映し出される極悪人芳樹さんには相当笑える…。 私が土下座するから止めてくれと言いたい。 でも、あとはかわいいvv で、やっぱりよっちゃんは苦悩している姿が似合います。(笑) うまいなあ、笑い、乾いた笑い、後悔、混乱、1幕目の無邪気さを思い出すと胸が苦しいほど痛ましくてつらいと思わせたです。
で、ちゃんと芝居から感じた話もしようかな。(オイ) 頁をめくると言うよりはちゃんとエスプリと哲学のある話で、締めるところはびしっと笠原さんが締めてくれて、 話自体がとても緊張感のある、きつい話になりました。 若い人…そうだな20歳くらいの人には痛くないかもしれないけど、 27歳くらいから、自分を鏡で見るときに痛い思いを感じたことのある年代にとってはリアルな話だったと思う。 …まあ、私は実際には20歳くらいの自分の顔が嫌いで、皺もたるみもある今とどっちを選ぶかといわれても今を選びます。 自分に思うような顔になってきたと思える今がいいですが, ほんと、ヘンリー卿に特に痛いセリフがおおかった。 ドリアンを自分の思うままの背徳に満ちた人生に導き、 自分が自分はすべては実行できない……で、上流階級の中でそこそこの人生と評判の中で老いて行き、 そんな中、理想としていたドリアンが善良になると宣言したのを聞いて、 長年かけて築いたのに、壊れてゆくだろう世界に自嘲気味に笑って机に崩れ落ちる笠原さんの演技はすばらしかった。 それも1幕から18年の月日がたっているのをちゃんと感じさせる仕草とか髪型でしてね、 ほんと…改めて笠原さんのすごさを認識しました。 これだけでも見る価値ありだね。
で、もとにもどっていいかな? ドリアンと画家のバジルと貴族のヘンリーと、はっきりした関係ではないけど、微妙な三角関係です。 ドリアンがヘンリーにひかれて、すううとヘンリーの腕にからみついたりするんですけど、 多分山本さんだから私は、まあ、「ああっ!でも、まあいいか〜」 とオトコ同士でも全然素直に受け入れられますけど、 これって、あの〜〜〜〜、高根のときも同じ演出ですか? とかかんがえると、想像してちょっとキモイかもと思った……。(すいませんすいません、でも人には得手不得手がっっっ!) まあ、笠原さんと腕組んで歩く芳樹さんとか、 笠原さんに頭を撫でられる芳樹さんをみられただけでも ラッキーだったと思うしかない、今日は。 そして、(憧れの)笠原さんに絡む高根さんをみれることを楽しみに待ってます…。(号泣) 「Look at 〜」で 「お二人(楢原さんと芳樹さん)とは共演しないんですけど」 と言っていた岩崎さん、山本さんと奇しくも共演することになりましたね。 どんな感じですかね?聞いてみたいです。 高根さんの同期のサクラ的な居心地と違う……肩に手をやるときとか、少しかがまなくてはいけないとか(笑) いろいろ違いはありますけど、面白い経験だと思ってくださいませ。 そして、高根さん。 早く戻ってきてください。 ほんと、心から待ってますから。
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