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異色家族の毎日日記
Tiffany

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2005年01月24日(月)
・・・とうとうきたか・・・

 早朝。母が血相かえてうちに入ってきた。

『あんた、バーちゃんね、身動きせんで、廊下に座り込んでね。声かけたら、動いたけん、死んでないけどね、立てんとよ。
足の骨か、折れとるみたいやし。』

『え〜〜!!ほんとー?救急車やかね。』

夫『もし、複雑骨折で、内出血してたら動かさん方がええよ、
  救急車に頼んだ方がいいかもね。年寄りやし、骨の折れ方は  
  もろいし、多分、ぼろぼろに折れてるかもね。』

それから、救急車を呼んで、母はバーちゃんに付き添って行ってしまった。
私は、子供たちを学校やったり、幼稚園やったり、坊主も微熱で機嫌悪いし、家でひたすら連絡を待った。

さすがに、介護に手も口も金も出さなかった、バーちゃんの5人の子供たち。そのうちの4人が、短時間の間に病院に集まったそう。たった一人の息子は、どこにいるか連絡がつかないらしい。

私は病院に行かなかったので、どんな雰囲気か想像もつかなかったけれど、多分娘たちは私の母に対して、後ろめたさがあっただろうし・・・・.

 父が亡くなって、あさってでちょうど10年。
10年にして、やっと子供たちが動かざるを得なくなった。
母も少しほっとしたんではなかろうか。不謹慎だけども。

父が、あの世からやっと愛する妻のために、重い腰をあげたような気がする。

・・お父さん、バーちゃんの背中、ちょっと押したんかね?・・

って、聞きたくなった。

バーちゃんは、大腿骨付近を、複雑骨折。
太いボルトを入れて、大掛かりなオペをしたそう。3時間半。
手はベッドにくくりつけられて、身動きできなくしてるらしい。
私とて、バーちゃんに育てられたようなもんだし、情はある。
かわいそうだよなあ。ボケてしまって、右も左もわからない、誰かもわからない、そんな心の不安の中で、寝たきりになってしまうのだろうか・・・。

母は、夜、疲れて帰ってきた。


『お母さん、今日はゆっくり寝なよ。バーちゃんもおらんし。明日の朝も、ゆっくりしとき。』

母もまた、複雑になってる・・・。
   最後まで自分が介護すべきなのか・・・