初日 最新 目次


異色家族の毎日日記
Tiffany

My追加

2004年12月20日(月)
・・・・しあわせ・・・・

 15年ほど前、私はある男の子とけんかした。

彼は少し、精神的に不安定で薬を常に持っていた。
私より、7歳年下の彼は、裕福な家庭に育ち、彼の母親と知り合いだったので、彼女から、
『T君の話し相手になってあげてくれない?少し外に出てくれないと、このまま引きこもっちゃうし・・』
 
その頃は、彼氏もいなかったし、暇してたので、まあ姉さん面して、ドライブに連れて行ってあげてた。

そんなある日、彼が聞いた。
『ねえ、健康と、お金、どっちが大事と思う?』
『そりゃあ、お金だよ。お金なかったら、病院行けんでしょ?』
『僕はね、健康だと思う。お金があったって、健康じゃあなけりゃあ、幸せじゃないよ』
『あんたはね、お金があるからそんなこと言うのよ。お金があれば。どんな治療だって受けられる』
『違うよ!、健康じゃあなかったら、お金なんてあっても無いのと一緒だろ。役に立たないよ』

若かったとはいえ、バカなことで言いあいをして、その後、彼はちょっと精神的に弱くなっちゃって、家から出れなくなってしまった。・・・・わたしのせい・・・・?

その後、彼の母親とは2,3度会った。
彼も元気にしているらしく、相変わらず、母親の後ろをついてまわってるそうだ。


そして、今、ようやく私の言ったことが間違いだったって、後悔してる。

3年前に癌告知されたとき、鬱になった。
夫から渡されるお金も、どうでも良かった。外に行く気力もなく、テーブルに腰掛けて、ボーっとした毎日。
死ばかりを考えて、泣くばかりの毎日。
毎朝、朝食を作る時間に、お母さんといっしょの歌が流れてた。
なんて題名だったっけ・・。「ぼくのたからもの」だったかなあ。その曲を聴きながら、毎朝、泣いていた。
子供たちは、どうなるんだろうって・・・。地獄だったなあ。

こうやって、健康を取り戻せた今、彼に謝りたいって、思うこのごろ。どうしてるかなあって、思うこのごろ・・・。

クリスマスの時期になると、思い出す。
『ねえねえ、今日さ、プリンスホテルに1室とってんだよ。
   ルームサービスなんかしてさ、2人でパーティーやろう                           よ』

・・・・・・・!!!やべえ!ずらかるぞ!・・・・・
彼をなだめすかして、何とか難を逃れた。
やだよ。筆おろしなんて・・・・・。鳥肌立っちゃうよ・・。

懐かしいなあ・・。あの頃・・・・・・。

その頃って、私は夫のお父さん、すなわち、今のお舅さんの生徒だったんだ。英会話の。

ンでもって、その年下の男の子も、やっぱり生徒だったんだ。

ギャハハ〜〜!おもしろいなあ。

夫とデートしだして、しばらくはさ、夫の両親から、
「あのさ、T君とはどんな関係だったの?デートしてたでしょ?』

イエイエ・・そんな関係なんていう関係じゃあなかったですよ。まあ、いわゆるベビーシッターみたいなもんですかねえ。

なーんていって、夫をゲットしたんだよ・・・・・。

ホンとーだもん。なーんもやって無いもんね。ま、私にしては珍しかったですが・・・・(笑笑笑)