私の音楽日記

2014年07月13日(日) 【LIVE】 TUBE LIVE AROUND 2014 Z・O・S・T センチュリーホール




TUBEのライブに行ってきました。いつもはニュー・アルバムをひっさげてのツアーですが、今年はニュー・アルバム無し新曲なしなのでどんなのになるのか興味深かったです。
古い曲と割と最近の曲が混在していました。

1 Blue Splash
2 JUST IN TIME SUMMER
- MC -
3 Peaceful Day
4 DAY IN VACATION / NAGISA NO ALL STARS メンバーソロで歌う
5 湘南 My Love
- MC -
6 センチメンタルに首ったけ
7 HA・DA・KAでいこう
8 IN MY ARMS TONIGHT / ZARD 春畑ソロで歌う(びっくり!?) 
- MC -
9 The One / 春畑道哉
- MC -
10 光と影
11 Blue Reef
12 サンディー
13 情熱 アルバム
14 さよならイエスタデイ
- MC -
15 D・A・M・E / 前田亘輝 前田ソロ
16 Keeping The Face
- MC -
17 曖昧な籠
アンコール
いとしのレイラ/ Eric Clapton (歌詞は日本語の童謡?それとも作った歌詞?)メンバー紹介
前田さんがレイラの出だしを間違えて何度も弾きなおしていた。
それを見た松本さんが「練習は楽屋でやってよ。」と言っていた。
Smoke on the Water/ Deep Purple(歌詞は日本語の童謡みたいな??)
18 人類のために乾杯! メンバー入れ替えそれぞれ違う楽器を担当する
- MC -
19 僕が悪かった
20 泣いちゃえば
- MC -
新曲もないのに来てくれてありがとう。がんばって新曲を作ります。メッセージ色の強いものになったら、(ああ、年齢相応の曲だな)と思ってくれていいし、とんでもない曲だったら(ああ、あの人たちはどこか遠いところへいっちゃったのかな)と思ってください。もう、ここまで待たせたら真ん中は投げません。
21 最後のLove Song
アンコール 2 
22 さよならの唄

印象に残ったこと 感想

私は昔10年位TUBEのファンクラブ「TUBE RIDERS」に入っていたのですが、5年位前に飽きてしまってファンクラブも辞めてしまっていました。しかし、去年めざましライブでTUBEを見て改めてその声量に驚き、またファンに戻ってしまいました。
そして、今年はすごく楽しみにしていました。しかし、新曲もアルバムも出ないので、どうしたのかな?と思っていました。
前田さんは新曲が出ないことを何度も何度も謝っていました。「新曲は俺の心の中にある。ハルののどもとまで来ているけど、まだ出てこない。こんな新曲もお知らせするようなこともないバンドなのに、みんな来てくれてありがとう。」と何度も言っていました。
CDの代わりにタオルやTシャツを買ってほしいと何度も冗談で言っていました。(決していやらしい感じではなく)「きょうのライブがすごく良かった人は大きいタオルを、まあまあだった人は中くらいのタオルをあんまり良くなかったと思った人も小さいタオルを買ってください。」
ハルは「Tシャツとセットでもいいですよ。」
CDが出なかったからなんとか物販をという事情が透けて見えていました。
私も大人だしその気持ちもわかります。

「HA・DA・KAで行こう」の客席からのパンティー投げにはびっくりしました。
私は80年代はファンじゃなかったので、そんなことをやっているなんて知らなかったです。
赤、ピンク、白と色とりどりのパンティーがステージに投げられて、紙テープが投げれたステージのように見えました。100枚以上は投げられたと思います。前から3列目位までしか投げても届かないと思うので、前の方の人ってみんな用意していたのかな。ほんと、びっくりでした。前田さんは「昔はパンツを投げられてうれしかったですよ。応援して盛り上げてもらって。でも、もう僕たちは大丈夫です。もう、投げるのはやめてください。」と言ってました。

ハルがソロで「In my Tonight」を歌った時は感激したのと同時にZARDを思い出し、(ああ、泉水ちゃんはなんで死んだのだろう)と悲しみが再びよみがえりました。はっきり言ってあとの3人は歌が下手です。
前田さんはその後のMCで「あれはZARDが歌うからいいんだ。ハルが歌うと下手。TUBEの曲はほとんどハルが書いてるあんな声で歌ったのをきいて僕が歌うんですよ。ボーカルってすごいでしょ。ハルの歌は時々ヤギが歌っているみたいだよ。それを聴いて歌うんですよ。」
そうだろうなあ。前にGLAYのTERUもTAKUROの下手な歌のテープを聴いて歌うのは大変だと言ってたので、同じだなあと思いました。

今回一番面白かったのは前田さんが「僕はハルのお父さんに呼び出されて、「前田君、君は音楽をやるとかいっているそうだけど、それに将来はあるのか?君は自分が歩いてきた道を振り返ったことがあるのか?」と言われて(なんだこのお父さん。変わってるなあ。振り返るってまだ17歳なのに。)と思ったと言ってました。
17歳の頃にもうプロになるって思っていたなんて知らなかったなあ。ハルのお父さんは驚いて前田さんを呼び出して意思を訊いたんだなあと思いました。
前田さんは「結婚するって言っているわけじゃないのに、そんなにおおげさなこと言わなくってもと思ったけど、今は少しわかります。ちょっと振り返るのも必要なんですよ。みなさんも。」

そして一番心に響いた話は
「みんな、来てくれてほんとうにありがとう。音楽なんて本当に幸せな人には必要ないんですよ。まず、好きってことがもう病気なんです。僕たちはその傷をいやしてそして完全には治さずに返すんです。そしたらまた来てくれるでしょ。TUBEは病院なんです。みなさんは心に少し傷を負っていてそれを治してあげるバンドになりたいんです。そして、キズがひどくなったら中島みゆきさんとか松任谷さんを紹介します。病院ですから。もっと激しく病気になりたい人は矢沢さんとか長淵さんのところへ行って傷だらけになって戻ってきてください(笑)」
後ろ半分は完全に冗談だけど、心にけがをしてそれを治すためにTUBUという病院に来ているというのはそうかもしれないなあと思いました。
人と話をしていて、時々「昔からこれが好きとかすごく夢中になったとかはないわ。」っていう人がいるけど、そういう人ってずっとおだやかな日々が続いていて、特に何もなくとも何もないのが心地よいと思っているようで、しあわせそうです。
人と対立することも少なく、家族もおだやかそうで大きな問題もなさそうでって人は特に何かに夢中とかにはなりにくいのかもしれません。
前田さんは「みなさんは心に傷をしているからここへ集まってくるんです。TUBEは病院みたいなバンドになりたいのです。」と言ったのが、なんだかとても心があたたまりました。

1列目に赤ちゃんを抱っこした人がいて、メンバーはみんなその赤ちゃんの頭を撫でていました。赤ちゃんは約3時間のライブの間一度も泣かずにおとなしかったです。TUBEは毎年小学校へボランティアとして先生をやっているそうです。これは初耳でした。何を教えているのかはわかりませんが、前田さん子供が好きなんだなあと思いました。


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