2008年03月07日(金) |
TV「プレミアム 10 チューリップ 青春のラストラン」 |
チューリップの最後のコンサートを追った番組を見た。
私はこのツアーのライブを二度見たので、なんとも感慨深い気持ちになった。 財津さんは去年、チューリップの解散を決めたそうだ。 ラスト・ライブの選曲やリハーサル風景、インタビュー、アマチュア時代の活動や曲など盛りだくさんの内容だった。 他のメンバーも今の気持ち、個々の活動ぶりを紹介していた。 財津さんは今の自分はもうプロのミュージシャンとしてはちょっと…というところにいる、何かが足りなくてもよいのかもしれないけど、プロとしてこれではだめな気がする、終わりの始まりだと思うというようなことを語った。 私はここ数年、5本くらいチューリップのライブを見たが、まだまだパワフルで演奏も声もエネルギッシュで財津さんはじめ、メンバーから力をいっぱいもらった。 まだまだ行ける、がんばれると思う。 でも、その反面ここまで同じ場所にとどまっているというのは物足りない気もしていた。 私はヒット曲が好きなミーハーな人間なので、特にそう思ってしまうのかもしれないけど、小田和正さんは今でもシングルヒットをどんどん出して、どんどん新曲を歌っている。 しかし、チューリップは昔の曲を歌いつづけている。 今もエネルギッシュな演奏で素晴らしい。 これは好き嫌いの次元なのだけど、私は懐かしいものだけを聴きたい人ではない。 今回、財津さんが引き際の美学を選んだことに私はとても賛成する。 財津さんはこれから先、歌うことがあっても、それはもっと小さいメッセージになると思うと言った。 チューリップは世界を宇宙を相手にして歌っていた。 若い時代は終わり、小さいメッセージを歌うという財津さん。 すごく気持ちがわかる。 終わりが始まった。これからは終わりの始まりを歌う。 財津さんとチューリップのメンバーのみなさん。ありがとう。 始まりから全盛期、バンドのすべてを教えてくれて、引き際の美学まで教えてくれたチューリップに私は感謝します。
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