2005年04月08日(金) |
「THE SELECTION OF CORNERSTONES 1995-2004」 佐藤竹善 2005.3.30 |
SLTの頃からってSLTは解散したわけではないけれど、佐藤竹善大先生の都会的でおしゃれな音符には脱帽だった。 ソロ活動されるようになり、洋楽から大ヒットした邦楽まであの素晴らしい歌唱力でカバー曲を歌われるようになり、ボビー・コールドウェルやELO、イーグルス、小田和正さんらの名曲を次々と歌い、ただ単に歌唱力があるだけではなく、どんな歌でも自分の物にしてしまう人だなと思った。 たとえば歌の出だし。どの歌も出だしに素晴らしいときめきを感じる。 これから何かが始まる楽しみがあふれでている。
このアルバムは過去に3枚のカバーアルバムを出している竹善さんのカバーのベストアルバムで、2曲新録の曲がある。 かぐや姫の「ぼくの胸でおやすみ」とビリー・ジョエルの「Honesty」が新しい曲で「Honesty」は文句なく素晴らしいと思う。でも、「ぼくの胸でおやすみ」の方は夏川りみとデュエットしているが、夏川さんの声が大きすぎると思う。これはバランスが悪いと思うけど、竹善さんはこれでいいと思われているのかなあ。 やっぱり、「トーキョー・シティ・セレナーデ」とか「Change the world」はピッタリくる。 しかしなんといってもスタレビのカバーの「木蓮の涙」。 コブクロが参加しているが、その微妙なハーモニーがたまらない。この歌のメロディーは竹善さんの声にはあわないような気がしていたけど、見事にうらぎられた。 原曲を越えそうないきおいだと思う。 スタレビの方は悲しく切ない感じで涙、涙って感じだけど、竹善さんの歌い方には一歩ひいたような冷めたソウルを感じる。 私はこちらの方が好きかなあ。 ただ、「Last train to London」も収録してほしかった。これは圧巻なのに。 日本人でこれほどの雰囲気で、このELOの永遠の名曲を歌える人はいないだろうに。 洋楽も邦楽も全部自分のものにして、その魂で歌う。 こんなアルバムを聴いていると、本当に生きていてよかったとさえ思ってしまう。 竹善さん、次はどんな歌を歌うんですか?そしてSLTはどうなるんですか?
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