2005年01月19日(水) |
「浮気なぼくら」 YMO 1983 |
なぜかふとYMOが聴きたくなってしまった。 無機質で淡々としたYMOの音楽はその後誰もが真似できなかった。 あの頃はどんどんそっくりなバンドが出てくるだろうと思っていたけど。
初期の頃の「ソリッド・ステイト・サバイバー」も好きだけど、 ユキヒロのボーカルが聴きたかったので、『浮気なぼくら』をひっぱり出した。 どんなに感情をこめて歌っても無機的に聞こえるユキヒロのボーカルは まるで機械が歌っているかのようにきこえる。 当時は何より「君に胸キュン」のような歌を歌うことにびっくりしたが、 このアルバムには「Focus」「音楽」「邂逅」「Lotus love」など キラキラ感のある曲が多くて、私の好みである。 もともとYMOの音にはキラキラがいっぱいつまっているので、 どきどきするけど、このアルバムでは歌詞をのせても そのキラキラ感はこわれないということを証明してくれた。 たぶん、このアルバムはファンの間では賛否両論だったのだろう。 こんな歌詞をのせて、大衆的な音楽にするなというファンの方もたくさんいたと思う。 しかし私はユキヒロの声のファンなので、おおいに歌が聴きたかったので、 このアルバムには大満足。 ユキヒロのソロアルバムもいいけれど、難解すぎて、 YMOの方がわかりやすいので、こっちの方が好きなんです。 「Lotus love」や「邂逅」の歪んだ感じはあくまでもYMOだけれど、 ちょっとムーンライダーズにも似ているように思う。 とてもポップだけれど、ないしょの音楽を聴かせてくれるようなYMOには まだまだなんども活動再開してほしい。
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