私の音楽日記

2004年09月21日(火) 「メモワール」  ハイ・ファイ・セット  1991.11.21


悲しいときは山本潤子さんの声が聴きたくなります。
「赤い鳥」も好きですが、私はどちらかというとハイ・ファイ・セットの世代でこちらの方が好きです。
これは91年のベストアルバムですが、
大川さん、山本さん、ユーミン、杉真理さん、小林明子さん、小田和正さんらの傑作を
潤子さんとメンバーの素晴らしいハーモニーで、より一層鮮やかに歌い上げています。

小田和正さんは他のアーティストに曲を提供する事が少ないと思うのですが、
古い仲間の彼らに「忘れないわ」という曲を提供しています。
このアルバムはほとんどがバラード系の静かな曲ばかりなのですが、
この「忘れないわ」だけは小田さんらしいアップテンポな曲です。
時々、潤子さんの声が小田さんの声に似ているように聴こえます。
特にサビの前の部分が。
小田さんはこんな詩も書くんですね。小田さんの詩は結構難解だったりするのですが、
これはハイ・ファイ・セットのために書いた曲だなあとつくづく感じました。

 ”あなただけ まぶしくてとくべつに見えたの
  大好きなあの笑顔 息を止めて見ていた

  忘れないわ ときめいて追いかける私の
  何もかも変えていった あの夏の出来事
   「忘れないわ」

そして私がハイ・ファイ・セットの曲では一番大好きな曲「明日への贈り物」も収録されています。
大川さん作詞、山本さん作曲でメンバーの息がハーモニーがピッタリあった曲です。

 ”木洩れ日の坂道 いま一人歩いてみる
  あふれる哀しみは そっと流れに浮かべて 

  「ささやかな時間を大切に」とつぶやいた
  あなたの思い出は 明日への贈り物ね
   「明日への贈り物」

潤子さんの歌声は私にとって「明日への贈り物」そのものです。


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