2004年09月02日(木) |
「sparkle」 来生たかお 1981.8 |
来生さんの曲を聴いているといつも何かがこれから始まる気になります。そういう気持ちにさせてくれる歌はわたしにとって実はあまりないのです。 一日が始まる気持ちになり、夜が始まる気持ちになり、夏が始まる気がするし、冬が始まる気がしてきます。 いつも何かが始まる気分にさせてくれる楽曲達。
来生さんの声は私にとって最高にセクシーな声なのです。 声においては一番好きかもしれません。 そして以外に難しいときおりうねるようなメロディーをいとも簡単そうに歌う人。 コンサートで観た時もどこから見ても普通な感じなのに、歌う姿も全く普通なのに、ぎらぎらした光沢ではない皮のようなつやのある声に私は惹かれてしまいました。 あまりスローな曲がつづくとちょっとだるい時もあるのですが、 この「sparkle」にはあの大ヒット曲「Goodbye Day」も収録されています。 来生さんの歌のほとんどはお姉さまである来生えつこさんの作詞の曲がほとんどです。 姉弟で曲を作りつづけるというのはある意味最高に上手くいく秘訣かもしれないと思います。
このアルバムは夏まっさかりのアルバムで海やきれいなショーウィンドウ、ビルの窓がでてくるのですが、 突然図書館の窓や季節の果実が登場したりするところ。 それが来生さんのアルバムの特徴かなと思ったりします。 ゆっくりと時が過ぎる感じがして、余裕のある時間。私はそれに憧れてしまいます。 このアルバムでは「Easy Drive」「ゆっくり夏が」「コラージュ」が特に好きです。 「Good luck my girl」はちょっと不協和音な感じで、ちょっと来生さんの声には似合わないアレンジかなとも思います。 それにしてもどこで息つぎするのだろうと思うようなメロディーを、いとも簡単そうに歌う来生さんは おそらく結構ノドに負担がかかっていると思うので、 ノドを大切にして下さいねとアルバムを聴きながら思ってしまう私は妙なファンなのです。 新譜が聴きたくなってしまいました。
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