林心平の自宅出産日記

2005年02月16日(水) 続・巣作り

 今日から35週、ということは1週間たてば、臨月ということになります。ここのところ、ぐんぐんおなかが大きくなってきて、腰痛もひどく、何をするにもたいへんそうです。
 ぼくと妻は食卓では、長いすに並んで座っているのですが、昨日、
その長いすがずいぶんと食卓テーブルから離れたところにありました。
「どうしたの?」ときくと、妻は「おなかが大きくなってきたから、テーブルといすの間に入りにくくなったの」と言いました。
食事の時、妻はその大きくあいたスペースに入って、いすに座り、「いすを押してくれる?」とぼくに言いました。
 食事が終わると、妻は再び、いすを大きく後ろに引きます。しかも長いすなので、扇状に回転します。たぶん、45度くらいです。ぼくが立つときには、それを机と平行に戻します。そして、そのたびに足元にいる犬のチロは「なんだ、なんだ」と出てきます。

 巣作りは続いています。妻は、今、子どもたちがいる部屋を片付けなければ、しーちゃんの居場所を作れないと思っています。そして、居場所を作らないと、しーちゃんの世話ができないと考えています。
 しかも、4月から上の子が小学校に入学するということも、巣作りを迅速かつ強力に進める原動力となっています。それはぼくの物にも及んでおり、帰宅すると、雑然と棚に突っ込んであったぼくの本が大きさ別、そしてなんと内容別に整理されて、きちんと並んでいました。妻は、
「片付けていたら、よーさんが何に興味を持っているかがよくわかったよ。農業・環境・物語・戦争だった。」と言いました。そして、確かにそのテーマごとに本は並んでいました。
 ティム・オブライエンの本が物語と戦争の境界に置いてあるのが、絶妙で、なかなかやるなと思いました。


 < 過去  INDEX  未来 >


林心平 [メール] [林心平のホームページ]