朝方の部屋の乾燥を防ぐため、夜洗濯をして干しました。0時半までかかって、やっと、とりこみたたみ干しつけが完了。とても一日分の洗濯物の量だとは信じられませんでしたが、信じないわけにはいきません。 15分ほどして、妻が目覚めました。「空気が冷たくなった」と言っています。どうやら、大量の洗濯物を干したので部屋の温度が下がって、のどの具合が悪くなったようです。そこまでは思いつきませんでした。吸入器を用意してあげ、結局、床暖房をつけたまま寝ることにしました。これはいい具合で、湿潤な部屋になって、妻はすやすやと眠りました。
『クロワッサン』という雑誌に、主夫の人の記事がのっていました。その人は専業主夫なのですが、ぼくと生活がとても似ていておもしろかったです。熱血主夫というホームページを運営している方です。 その記事の中で、家事の中に育児を取り込む、ということが書いてありました。どういうことかというと、例えば皿洗いをするときに、子どもと一緒にやるということでした。 うちでは、特に3歳の子が料理が好きで、ぼくが台所に立っていると必ず寄ってきます。そして、「何か切るものがあったら言ってね」と言います。ぼくが「にんじんを切って」と言うと、実に嬉しそうにやってきて包丁を握り、けっこう上手に切ってくれます。 今日は、妻の提案で、みんなで南瓜コロッケを作ることにしました。種は作っておき、成形を皆でしようと言うのです。 まず、ぼくが丸めて粉をつけ、隣の息子に渡します。息子は卵をからめて、隣の娘に渡します。娘は、砕いたコーンフレークをまぶして、皿にのせます。それを妻が揚げていきました。名づけて、コロッケ工場。ぼくは粉の工場長。息子は卵の工場長。娘は衣の工場長。それぞれが責任ある主でした。工場の運営は、きわめて順調でした。 しかし、大事件が起こりました。途中でコーンフレークがなくなってしまったのです。ぼくは、急いでパン粉を作ることにしました。冷凍庫の中にあるパンをオーブンで焼いて、フードプロセッサーでパン粉にしました。この間5分。しかし、その間、子どもたちがじっと待っているのは、至難の業でした。 「また、作るからそのままで待ってて」と言ったちょうどそのとき、 「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴りました。宅配便やさんでした。お届け物好きの息子は、手を卵だらけにしたまま立ち上がって走り出しました。 コロッケ工場は、非常に不安定な状態になってしまいました。結局、一度、手をふいてあげなくてはならなくなりました。 それでも何とか、再び工場を稼動させることができました。 そして、できあがったコロッケを子どもたちは、3個もたいらげました。 ぼくにとっても、とても楽しいひとときでした。 忙しさにかまけて、なかなかこんな時間を作ることわしていませんが、皆が楽しくなり、その結果おいしいものができ、それを子どもたちがいっしょうけんめい食べるなんて、いいことづくめでした。 あとかたづけが、少々たいへんでしたけれど。
|