木津未来会議の日記
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| 2009年12月10日(木) |
当尾小学校問題について、委員会での報告です |
文教委員会に付託された議案は、請願審査1件でした。 教育請願です。 3項目は厚生委員会に、残りの6項目は審査を文教でおこなうというものでした。項目ごとに採決された委員会の結果は、 「幼稚園の25人学級、小・中学校30人学級を早期に実現してください。」の項目が賛成少数により不採択とされました。 この項目の昨年との違いは、幼稚園の項目が入れられたことです。 そのことにより、昨年採択された「小・中学校の30人学級の早期実現を!」が今回委員会において不採択となってしまい、残念。
22日の本会議において、委員長報告のあと、議会の意思が決まります。
さて、続いては教育長からの報告がありました。 「当尾小学校についてのその後」(傍聴していた私のメモより)
11月2日に、PTA役員との説明会を開催しました。 「22年4月統廃合は拙速では」とか、「役員のみではなく保護者全員の説明会を希望します」と意見があり、11月27日に保護者全員対象の説明会を実施しました。その中で、存続を求める意見が出され、役員会での意見と違い、当尾小存続の意見が強かったと感じました。 今まで、アンケートの72%統廃合賛成をもとに教育委員会として進めてきたが、今回の話し合いの様子で、原点に戻ったと感じました。 今後は、保護者の意見をもとに進めなければと感じましたとの報告がされました。
続いて、詳細について、教育部長より報告がありました。
1月2日に本部役員・学級委員長など6名と教育長他4名での話し合いを行いました。その中ではあまり意見は出なかったが、主な意見・質疑を紹介します。
「小規模特認校制度に対しての教育委員会の考えは」ときかれたので、 教育委員会としては、同制度は不確実な部分がある制度なので取り入れないとの決定をしていますと。
また、「 6月議会における請願採択のその後の検討委員会の立ち上げはどうですか」と聞かれたので、学校の問題については教育委員会であるが、地域の問題は市長部局であるので、話をしておきますと。
また、「タイムスケジュール的に来年4月でなじむのか、時間をとってほしい」との意見があり、保護者の不安は理解できるため、次回は保護者全員が集まる場を設定したいとなりましたと。
11月27日に当尾小保護者対象説明会を実施し、教育長他4名、22名保護者中18名の出席がありました。
感想としては、前回の段階に戻った感じでした。 「請願は当尾小を存続させたいためのものであって、外部委員会を作ってというのはどうなったのか。」といわれ、当尾小のあり方、将来を考えた上で統合も含めたものと理解していると答えました。
来年1年間かけて、地元との話し合いを続け、目標として23年4月の統合といかざるをえない状況です。
子どもが19名になりますので、なにより子どもの教育環境をどう守るかが心配であり、3学級、複式学級、児童のいない学年、新入生がいない状況になると学級経営面でも心配です。
3学級となると事務職員が設置されないため、校長・教頭が担当せざるえないため、そのことに対しても危惧しています。と説明されました。
この説明のあと、質疑があり、
委員:「市長部局のお願いはどういう状況ですか」
部長:「教育委員会の中では教育の問題として廃止を前提に議論していくとの認識、地域のあり方については、副市長をトップに委員会の立ち上げを準備中。外部委員の入らない庁内委員会としてです。」
委員:「検討委員会をまず立ち上げて」
部長:「当尾小の保護者の意見をきちんととらえなければ、統合問題はできないです。行政が論じるのではなく、地域の中から申出があってうまくいくのではとの以前に報道の論調があったが、そのようにもっていきたいと考えています。」
教育長:「当尾をどうするかは行政課題であり、地域の問題であります。加茂町より検討してきたが、保護者、今後入学してくる保護者の意見を聞きながら進めてきたが、戻ってきたというのが正直な個人的感想です。 こどもたちのためにどうすればいいかにポイントを絞っていきたい。 地域の活性化と合わせての検討はしんどいので、切り離してがいいと考えます。文教委員会として考えを出してもらうのもひとつではと考えます。」
委員:「世帯数が少ないため、十分意見をいえないこともあるのでは。庁内での検討ときくと、こじれるのではと心配します。 無理やりでは感情的なしこりとなるのでは。」
部長:「保育所統合もあったので、現5年生が卒業する23年4月が統合しやすいのではと考えます。」
というような内容のやりとりがありました。 保護者や当事者の意見・地域の中からの意見などを大切にしながら、議論していくとの教育委員会の姿勢が確認できたように感じました。 今後に注目ですね。
木津未来会議

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