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だらだら読書の話 - 2004年08月30日(月) あまりの蒸し暑さに音を上げそう。 先日、大原まり子の「戦争を演じた神々たち」〔全〕早川書房を読みまして。 異物感がありながら意外とストンと消化できて物足りない。 それほど大原まり子は読んでいないけれども、 前読んだときはサイケデリックな異物感たっぷりの、 こてこてアウトサイダーな印象があった。 こてこて、といっても鋭い銀の針で壁紙をひっかくような、 通常では組み合わせにくい独特の世界を作り出してはいるのだけれど。 鋭い針で水晶玉に模様を描くような、 そういうのを期待していた分、少し残念。 私の感じ方もいつの間にか変わったんだろう。 以前そういった期待を叶えてくれたのは、大原まり子や菅浩江、タニス・リーだった。 最近は、ル・グィン、神林長平、ちょっとまんねりだけど恩田陸、あとは大江健三郎。 (あとは大江健三郎、ってかなり身の程知らずだけど) これだけあげれば分かる方は分かるでしょうが、、 SF、ファンタジー大好き人間です。 でも、最近のSFやファンタジーは今ひとつ。 シャーリアの魔女は一巻で粗筋が定型になりすぎる予感に脱落、 ハリーポッターは児童文学の域を出ない。 (子供の冒険という意味では、グリーンノウのシリーズや、 アマゾン号とつばめ号のすばらしさには叶わず。。。) もっと衝撃的な小説が読みたいと思う今日この頃です。 ...
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