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電話の向こうで - 2004年08月26日(木)




今日、久しぶりに彼と話そうと、電話をしました。
久しぶりに、といってもたった三日足らずの話ですが。

ところが途中で彼の声が聞こえなくなり、
女性の声が聞こえてきました。

一瞬混線かと思って、じーっと聞いていたのですが、違うらしい。
どうやら彼が彼のお母さんと言い争っているような。。

彼は失業中で、そのことでもめているらしいと雰囲気で察知。
おとなしく電話を切りました。

私もちょうど去年の今頃、最初の会社をやめ、
就職活動が巧くいかず母親と衝突していました。
それと全く同じ状況らしく、少し苦笑してしまいました。

彼は仮にも40歳、そのお母さんともなれば70歳近い。
それでも親子の関係は、親の心配というのは、変わらないんだなぁ、と。
その年齢ゆえに、というのもあるだろうけど、
やっぱり親子だから、なんだと思う。

そして、親子だからこそ、その確執も根が深く暗くなりがちにも思える。
どれだけ憎みあっても、切れない縁で結ばれている。
一緒に暮らしていればこそ、和解せざるを得ない面もあるだろうし。

親から自立することは、親子の縁を切ることじゃないとしみじみと思う。
経済的にも精神的にも自立していたとしても、完璧に自立はありえないんじゃないか、と。
完璧な自立なんて、死別するしかないのかもしれない。

この面で、心理学は親と同居する成人の精神的発達についてもっと考察があってもいい気がする。



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