今日はお休みだったので、カフェ巡り 方向音痴なので、道に迷いながら。 カフェでフランスのシャンソンが流れていると、 ついヒアリング体勢になってしまい 読書がおろそかになってしまう。
三島「愛の渇き」 狂信者のような愛し方しかできない主人公の女性の描き方も面白い。 有閑者階級の専売特許のような退屈という人生に 抵抗することから、生きている実感とすがすがしい喜びを感じる 人間の感情。 人生には色々な形がある
好きな表現。
舅の情婦となり、愛撫の光景を
「骸骨の愛撫をうけた女は、もうその愛撫からのがれる ことはできない。悦子の全身には、蝶が脱ぎ去らんとしている さなぎの殻よりもさらに薄い、或る目には見えない絵の具を 塗られた後のような、生乾きの、透明な、皮膚の上の仮想の皮膚の 感触が残っていた。」
グロテスクで艶かしい。ブラボー、三島。
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