「山猫」トマージ・ディ・ランペドゥーサ を読み始める。ヴィスコンティの映画の理解を深めて くれる重厚な文章。
なぜ、この小説が心に響くのか。 解説が見事に語ってくれる
「この作品の魅力の背後には、死という陰があればこそ生は 光り輝き、色鮮やかな本質を浮き彫りにする。という 人生の奥深い真実が潜んでいるのである。 どの章であれ、自然風景、庭園、家具調度、衣装、飲食物 そして、美男美女の姿態を描くとき、彼の筆は見事に冴え わたっている。 彼の死に対する鋭い感受性と深い思念の働き。 だからこそ人も事物も、限りなく哀切で愛おしい姿を顕す」
そして、
山猫は仏語訳でまず出版され、今回は伊語からの翻訳で イタリアのある雑誌では山猫は1位になるくらい 人気のある作品らしいと、
友達に言うと 解説を100%信じるのは馬鹿だみたいな事を言われ さらに上乗せは、「プライスレス」という映画を見て 中身がないというと、中身がないとはいったいどういうことだと つめよられた。
感覚で生きている私にとっては痛い言葉。
中身とは単なる引用の羅列にすぎないマスタベーション的な 芸術にすぎないのではないかと 少し、自分に対して反省を感じた一日
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