りえるの日記

2008年02月23日(土) 宝石

「宝石」もついでに暗誦

La tres chere etait nue
et connaissant mon coeur

最後の一連がいい。

Et la lamp s'etant resignee a mourir
comme le foyer seul illuminait la chambre
Il inondait de sang cette peau couleur d'ambre

やがてランプが力尽きて死んでしまうと
いまは暖炉の火が部屋を照らすばかりとなったので
それが焔のため息をつくたびごとに
琥珀いろのこの肌が血の中にひたるのだった

西洋女は衣装を皮膚の一部のように着こなし
まるで、蛇が脱皮するかのように艶かしく
一枚、一枚服を脱いでいく

と、谷崎は描写していた。

皮膚のように洋服を着こなす粋。
日本人には欠けている

どっぷりと耽美的な言葉に耽溺し
自分の精神が正常に保たれているのを感じる


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