言葉を頭で理解する人と 言葉を食べる人種がいる。 私は言葉を食べる人種に入るだろう。 体にいれるとすぐに消化され、即座に 熱き血の中に言葉の要素が体中に流れいく。
存在の耐えられない軽さを読んでいると、 ドン・ファンのトマーシュがなぜ何人もの女性と関係をもつかで 興味深い描写。 人間には、個性というものがある。 例えば、絵画が好きとか、テニスが好きとか。 でも、それは、ポスターのように、全て公にさらされている個性だと。
セクシャリテ。肉体関係の間の姿。立ち振る舞い。 官能にくずれる表情。自分で探索しないと見ることができない 個性を探し求めるために、女性と関係を持つ。 外科医であるトマーシュが初めて、メスで人間の体を切り、 肉体の神秘を現実として受け止めたときの、 おさえようもない喜び。
惹かれる異性が現れると、二人の秘密の空間で 探索したい欲望にかられるのは 当然の欲望だと思う。
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