りえるの日記

2007年10月03日(水) 言葉を食べる

言葉を頭で理解する人と
言葉を食べる人種がいる。
私は言葉を食べる人種に入るだろう。
体にいれるとすぐに消化され、即座に
熱き血の中に言葉の要素が体中に流れいく。

存在の耐えられない軽さを読んでいると、
ドン・ファンのトマーシュがなぜ何人もの女性と関係をもつかで
興味深い描写。
人間には、個性というものがある。
例えば、絵画が好きとか、テニスが好きとか。
でも、それは、ポスターのように、全て公にさらされている個性だと。

セクシャリテ。肉体関係の間の姿。立ち振る舞い。
官能にくずれる表情。自分で探索しないと見ることができない
個性を探し求めるために、女性と関係を持つ。
外科医であるトマーシュが初めて、メスで人間の体を切り、
肉体の神秘を現実として受け止めたときの、
おさえようもない喜び。

惹かれる異性が現れると、二人の秘密の空間で
探索したい欲望にかられるのは
当然の欲望だと思う。


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