りえるの日記

2007年09月06日(木) エナメル

どうしてもエナメルの黒の靴が欲しくて
数店回る。
美しい靴は、吸い付くように足に密着する。
そして、値段も一緒に高くなる。
中途半端な靴を数点買うより、
よりすぐりの1点を買う方が最近は好き。
姿勢に自然と品格がでてくる気がする。
いい靴のヒールの足音は、主張せず、
凛とした貴婦人のような存在。

購買欲が増し、シャツも購入。

カフェで「マダムエドワルダ」仏語で読了。
1時間程で貪るように読む。
「恋人までのディスタンス」で、ジュリー・デルピーが
読んでいた本は「マダムエドワルダ」だったらしい。
そういう女性像を描いた監督は、本というディテールで
この女性のインテリ度、手強さ、
そして快楽への理解度をあらわしているのだろう。
ある人にとってはかけがえのない存在になりうる予感

神への供犠で、死への快楽を得ていた中世の人達とは違い
現在には神は存在しない。
一体、神なき至高性の体験はいかに行われるか。
そこに登場したのがエドワルダ。
神聖さと猥雑さは、お互いに触れることができない
透明な神々しさを含んでおり、
猥雑さという悪も後に聖なるものへと昇天する。








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