どうしてもエナメルの黒の靴が欲しくて 数店回る。 美しい靴は、吸い付くように足に密着する。 そして、値段も一緒に高くなる。 中途半端な靴を数点買うより、 よりすぐりの1点を買う方が最近は好き。 姿勢に自然と品格がでてくる気がする。 いい靴のヒールの足音は、主張せず、 凛とした貴婦人のような存在。
購買欲が増し、シャツも購入。
カフェで「マダムエドワルダ」仏語で読了。 1時間程で貪るように読む。 「恋人までのディスタンス」で、ジュリー・デルピーが 読んでいた本は「マダムエドワルダ」だったらしい。 そういう女性像を描いた監督は、本というディテールで この女性のインテリ度、手強さ、 そして快楽への理解度をあらわしているのだろう。 ある人にとってはかけがえのない存在になりうる予感
神への供犠で、死への快楽を得ていた中世の人達とは違い 現在には神は存在しない。 一体、神なき至高性の体験はいかに行われるか。 そこに登場したのがエドワルダ。 神聖さと猥雑さは、お互いに触れることができない 透明な神々しさを含んでおり、 猥雑さという悪も後に聖なるものへと昇天する。
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