りえるの日記

2007年07月10日(火) 饗宴

「饗宴」プラトン「この人を見よ」ニーチェ
「パンセ」パスカルを購入。

「饗宴」1日で読了。美しい物語だった。
エロス(愛)讃美の演説を試みる。
 
 アリストファネスは言う。
 孤立せる人間は人間の本質に照らして不完全なもので
 あるということ、したがって性質の近似せる人間は互いに
 短所を補うために相結合せんとする切願を抱いている。

 人間の原型が両断され、失われた半身をあこがれ、
 捜し求め、一緒になろうとする。

 最後にソクラテスは語る

 醜い肉体よりも美しいものを喜び、さらに気高く優れた
 魂に巡りあうと、互いに歓迎しあう。
 そして、得、何を業とするか弁舌をあびせ、教育しようとする。
 美しきものに接すると、久しく身に宿していたものを生産し
 創造する。

 美とは肉体だけではなく、心霊上の美(卓越)、
 学問上の美、美しきイデヤから永劫不易に純精神的なる、
 唯一絶対の神々しき美のイデヤ。
 美の原型ないし、絶対美に対する愛を体験する。

 失われた半身を見つけ、
 美を感じ、生きてきた蓄積を、教えあい、
 そして、生産し、創造しているのだと思った。


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