りえるの日記

2007年05月19日(土) Paris 3日目

少し雲はあるが爽やかな晴天。

午前中は、ロダン美術館。
今回はカミーユ・クローデルの作品を
見るのが目的。

朝露に濡れた美しい庭の中にロダンの彫刻が佇む。
「考える人」がまず迎えてくれる。
続いて「バルザック像」
破天荒なバルザックの人柄が彫刻から伝わる。
ゆっくり庭を歩きながらの名作の数々。
贅沢な散歩だ。
トリュフォー「恋のエチュード」でも
ロダン美術館を歩くシーンがある。
トリュフォーはバルザック「谷間の百合」を
こよなく愛しているからオマージュの意味もあるのだろうか。
フランス人ツアーの方々が、説明を聞きながら
彫刻を眺めている。
フランス語の美しい響きで語られる芸術の言葉。
私にとっては韻をふむ詩のように心地いい。

邸宅まで歩いて、館の中に。
ロダン「接吻」
大理石から生まれたミューズ。
愛の渦から妖精が浮かびあがってきたようだ。
ロダンの愛を形どった作品に心を打たれる。

さあ、いよいよカミーユ・クローデル。
確かに素晴らしい。
だが、実際ロダンの作品と比べてみると
数倍彼の方に迫力がある。
やはり、本物を見ないと分からない事もある。

館内では日本特集の展示会が開催されていた。
春画、北斎、春信等。

お昼はカフェで。
オムレツとVin rouge.
太陽の光を浴びながら、ほろ酔い気分で食べる。
隣に座っているマダムが、パンを鳩にやっていて
目があって微笑む。
何気ない視線の会話。

ノートルダム大聖堂まで歩いて行く。
セーヌ川から見る大聖堂。
近づくにつれ興奮してきた。
大聖堂の前では、休日なので
子供達がミニラグビーをしていた。
その横ではパン祭。
人の数も名所は一気に増える。

ガーゴイルを眺めながら、中に入る
ステンドグラスが素晴らしい。
塔に登りたかったが、長蛇の列だったので
諦める。

地下鉄を探していると、また声をかけられる。
2、3言話すと、「tu」で話され、
品のない男性だ。少し訛りもあるようだ。
あまり相手にしないで、地下鉄に乗る。

オランジュリー美術館に
ここでも列ができている。
モネの絵画は以前好きだったが、
印象派は、インパクトが薄くあまり興味が
なくなった。
こちらの美術館でも同じ感想。
ピカソの絵画が素晴らしい。
ピカソの闘牛の絵を見たくなる。
クロード・ルルーシュの映画「しあわせ」で出てくる
スーチンの絵画もゆっくり見る。

だんだんお昼のお酒がまわってきて
少し頭が痛くなる。

ホテル近くのアジアンフードを買って
夜食べることにする。

疲れ果てて、寝てしまう。


 < 過去  INDEX  未来 >


りえる [MAIL]

My追加