トリュフォー「隣の女」 ファニー・アルダンが美しい。ギリシャ彫刻のよう。
山田宏一著の「トリュフォー映画読本」 「隣の女」のところを読むと、
「Ni avec toi, ne sans toi. あなたと一緒では苦しすぎる、でも、あなたなしには生きていけない 「隣の女」の物語を締めくくる言葉。
胃の痛みに耐えかねて吐いてしまうほどの悲しみ、chagrin 痛切な悲しみ、が映画の底流になっている 小さな子供が「鯨が泣いてる」絵を描いて、 「悲しいから泣いているんだ」という ヒロインのファニー・アルダンはつぶやく 「悲しみってどんなものか知ってる?」 ジョルジュ・ドルリューの音楽は 暗く、深く、悲痛に、ひたすら破局に向かう一つの愛の事件の 顛末をうたいあげる。」
トリュフォーの映画は、明るい中にも愛の暗さがあり 人間の感情の機微がみられ、何度みても飽きない。
トリュフォー再来と言われてる現代の監督 アルノー・デプレシャンの「キングス&クイーン」も素晴らしい映画 先日DVD買った。
何度も見て、字幕なしで台詞を覚えたい
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