りえるの日記

2007年04月05日(木) 隣の女

トリュフォー「隣の女」
ファニー・アルダンが美しい。ギリシャ彫刻のよう。

山田宏一著の「トリュフォー映画読本」
「隣の女」のところを読むと、

「Ni avec toi, ne sans toi.
あなたと一緒では苦しすぎる、でも、あなたなしには生きていけない
「隣の女」の物語を締めくくる言葉。

胃の痛みに耐えかねて吐いてしまうほどの悲しみ、chagrin
痛切な悲しみ、が映画の底流になっている
小さな子供が「鯨が泣いてる」絵を描いて、
「悲しいから泣いているんだ」という
ヒロインのファニー・アルダンはつぶやく
「悲しみってどんなものか知ってる?」
ジョルジュ・ドルリューの音楽は
暗く、深く、悲痛に、ひたすら破局に向かう一つの愛の事件の
顛末をうたいあげる。」

トリュフォーの映画は、明るい中にも愛の暗さがあり
人間の感情の機微がみられ、何度みても飽きない。

トリュフォー再来と言われてる現代の監督
アルノー・デプレシャンの「キングス&クイーン」も素晴らしい映画
先日DVD買った。


何度も見て、字幕なしで台詞を覚えたい


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