「山猫」 映画館で見るのは、なんと2回目。 私の世代では稀な1人だろう。 1回目に比べ、随分と私も成長し、映像、内容とともに楽しめた。 出演者達の姿勢の正しさに惚れ惚れする。 バート・ランカスターの渋く慄然と佇む姿は、 年齢と内面からでる光なのだろう。アラン・ドロンのただ若いだけの 美しさとは、重みが違う。 「冒険者たち」のアラン・ドロンは好きだが、この作品では 品のなさが目立つ。 貴族の館の装飾品の素晴らしさ。 女性の肉体のゴージャスさも忘れてはならない。 豊かな黒髪、はりのある肌、豊満な肉体、魅惑的な黒い瞳。 かしづく人々の忠実だが、滑稽な姿も笑える。
公爵の言葉 「忘れ去られるのが一番の望みだ。」 「官能的な死への快楽」
延々と続く舞踏会に、人生の終焉を感じ 疲れ果てる公爵。 頽廃の表情は、バート・ランカスターはうまい。
ヴィスコンティを見て、ただ長いだけの映画だという人は、 数年後、もう一度試してもらいたい。 どれだけ自分が成長したか分かると思う。
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